研究課題
基盤研究(B)
子どもの健やかな心の発達を保障していくためには、誕生時から成人期に至るまでの発達過程の中で、いつ・どのような問題が、どのようなメカニズムで発生するのかについて、具体的で科学的根拠に基づく知見を得ることが必要であると考えられる。こうしたプロスペクティヴな視点から子どもの不適応の発達を検討する発達精神病理学的アプローチ(Developmental Psychopathology)による研究は近年欧米では活性化してきたものの、我が国においては未だほとんど例をみない。本研究は1984年から開始された子どものパーソナリティと不適応行動の発達に関する縦断研究を発達精神病理学的視点から解析・考察をおこないことを目的として、妊娠中から生後15年目までに計12時点収集された胎児期から思春期までの資料の整理分析と、青年期(18歳時調査、対象は現在までに住所が確認されている約400世帯)での追跡調査を実施した。また、最終年度には本縦断研究の最終調査である成人期(20歳時)の追跡調査の緒準備をおこなった。本研究の主な成果は、1)乳児期から青年期までのパーソナリティの連続性と変化性に関する考察をおこなった(Journal of Personalityに投稿中) 2)子どもの精神的健康と家族関係の関連に関するダイナミズムについての分析をおこなった(教育心理学研究に掲載) 3)子どもの不適応行動の出現と親の精神的健康との関連についての時系列的分析をおこなった(世界精神医学会で発表、投稿準備中) 4)家族相互作用の行動および発話分析をおこなった 5)親のライフスタイルと子どもの問題行動との関連についての分析をおこなった(Applied Developmental Psychology Special Bookに掲載)。
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