研究課題/領域番号 |
14310075
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
町村 敬志 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (00173774)
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研究分担者 |
木本 喜美子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (50127651)
尾崎 正峰 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20272768)
園部 雅久 上智大学, 文学部, 教授 (00154716)
中筋 直哉 法政大学, 社会学部, 助教授 (00262064)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 開発 / 社会運動 / 持続可能性 / 高度成長 / ダム / 開発主義 / ダム開発 / 都市再生 / オープンスペース / 協働 / 地域開発 / 開発表象 |
研究概要 |
ポスト成長期において持続可能な地域社会を構想することはいかにして可能か。本プロジェクトは、1)大規模開発を経験した小規模なローカル・コミュニティ(静岡県佐久間町)と、2)グローバリゼーションの下で再開発を進めつつあるメガシティ(東京)という異なる二つの地域を対象として取り上げ比較することにより、戦後日本における開発主義の生成と展開、その多様な影響、そしてその国家的・地域的帰結について、考察を行った。この間、佐久間においては、一度の大規模標準化質問紙調査(サンプル700)、12回に及ぶ現地調査を実施した。また東京においては、各種センサスデータの分析、70カ所の都市パブリックスペースのフィールド調査、郊外部における高速道路建設の意思決定過程に関する詳細研究、都市社会運動に対する焦点化されたインタビュー調査を実施した。その結果、次のような知見を得られた。 1 現代における開発イデオロギーは、「周辺部の開発から中心部の開発へ」「未開発の開発から既開発の再開発へ」「集合的な開発から個の開発へ」という転換の構図を示しつつある。グローバリゼーションとネオリベラリズムによって再強化された開発主義が、大都市においても村落においても、すでに広く浸透しつつある。 2 公共空間の再定義、価値観やライフスタイルの変容が進む中、成長一辺倒や巨大化へと向かう趨勢へ歯止めをかける活動が姿を現しつつある。それら諸活動は、持続・寛容・適正規模・活力などを尊重する社会をめざしている。ただし、新しい社会関係資源や価値観に立脚するこれら活動は、もはや社会運動という形をとるだけでなく、NPO/NGO、社会的企業など、幅広いアクター間のゆるやかな連携や分担によって進められている。
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