研究課題/領域番号 |
14310091
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 浦和大学 (2003-2004) 高知女子大学 (2002) |
研究代表者 |
沈 潔 浦和大学, 総合福祉学部, 教授 (20305808)
|
研究分担者 |
大久保 秀子 浦和大学, 総合福祉学部, 教授 (60279594)
馬場 清 浦和大学, 総合福祉学部, 助教授 (60310273)
松田 眞一 高知女子大学, 社会福祉学部, 教授 (60094752)
趙 軍 千葉商科大学, 商経学部, 教授 (30301831)
鐘 家新 (鍾家 新) 明治大学, 政経学部, 助教授 (10281552)
藤原 文亮 九州看護福祉大学, 助教授 (20343717)
寺久保 光良 高知女子大学, 社会福祉学部, 講師 (70326453)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
2004年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
|
キーワード | 社会福祉際サービス / 福祉NPO / 地域福祉 / 市民社会 / 社会福祉改革 / 社会福祉サービス / 社区サービス / 地域福祉ニーズ / 日中比較 / 介護福祉サービス / 非営利団体 / 日中比較研究 / ディサービス |
研究概要 |
本研究は、福祉サービス提供におけるNPOの参入のあり方に焦点をしぼって進めてきた日本と中国の比較研究である。本研究では、研究プロセスでNPO組織構造、機能、福祉サービス供給の内容などの実態を解明するにとどまらず、歴史的、文化的な観点からNPO及び福祉NPOがアジア文化の中でどういう特色にそめられたのか、今後の展望はどうなるのかを踏まえて、一定の理論的な枠組みを提示しようと努力してきた。 まず、私たちの研究は、マクロの視野で1990年代から日中両国において取り組まれてきた社会福祉改革を背景に登場したNPOが、どういうプロセスで形成され、どういう形態を持ち、また、アジア文化という独自の連帯意識が日中両国のNPO活動にどのような影響を与えたのかを課題に歴史的・文化的に考察していった。この研究成果は、『社会福祉改革とNPOの勃興-中国・日本からの発信-』(日本僑報社2003年9月)という形で本としてまとめられた。 そして、私たちの研究視野がコミュニティに向けて、特に地域住民の生活問題の解決に努力している福祉NPOが福祉サービスの供給で抱えている問題は何か、それをどう解決すべきか、福祉NPO活動を支えていく人材育成の環境はどうつくっていくか、また、地域における市民社会化傾向の中で、福祉NPOと行政・住民との連携のあり方はどうあるべきかを実態調査を通して追求してきた。これに関する研究の成果は、研究成果報告書にまとめられた。報告書の構成は、大きく分けて2つのパートからなる。まず第1部は、中国編として中国の福祉NPO創出の背景、活動の舞台となるコミュニティの変動、福祉NPO政策、活動実態など、その全体像を書き出す。第2部は、日本編として、比較の視点を念頭に中国編と対比して日本の福祉NPOの形成要因、実態、今後の方向などを分析している。日本編において提示された人材育成、当事者型NPOなど新しい視点は今後の研究展開に示唆を与えた。
|