研究課題/領域番号 |
14310123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
村山 祐一 鳥取大学, 生涯教育総合センター, 教授 (70314565)
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研究分担者 |
戸田 有一 大阪教育大学, 学校教育講座, 助教授 (70243376)
神田 直子 愛知県立大学, 文学部, 教授 (30117783)
諏訪 きぬ 私立明星大学, 人文学部, 教授 (70105170)
望月 彰 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40190954)
渡邉 保博 (渡邊 保博) 静岡大学, 教育学部, 教授 (50141552)
大宮 勇雄 国立大学法人福島大学, 教育学部, 教授 (10160623)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
2005年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 育児ストレスと育児期ストレス / 保育者の保育ストレス / 意識のズレ / 育児信念 / サポート・リソース / 6種類の調査 / ニーズ / 児童虐待 / 保育・子育て全国3万人調査 / 育児ストレス / 子育て支援 / 保育ストレス / ひとり親 / 虐待 / 保育園調査 / 幼稚園調査 / 子育て支援センター調査 / 母親調査 / 父親調査 / 保育者調査 / 保育・子育て支援調査報告書 / 保育園 / 幼稚園 / 子育て支援センター / 保育・子育て意識調査 / 施設調査 / 育児期生活ストレス / 保育士のストレス / 被支援感・観と支援感・観 / 育児意識 / 男女共同参画社会 / ジェンダー観 / 保育者・保育士の意識調査 |
研究概要 |
本研究では、男女共同参画社会を支える地域子育て支援ネットワークのあり方を探るため、大都市や地方都市の保育園、幼稚園、子育て支援センターの3施設を調査フィールドとして、乳幼児を持つ親の意識や生活状況、深刻化する虐待問題を視野に入れて、子育て支援の担い手となる保育者の保育状況や意識、子育て支援の場となる諸施設の状況などを総合的に調査し、家族論、子ども権利論、保育学、心理学、教育学等の分野から学際的に検討することを目的とした。いくつかの先行調査研究をふまえ、研究の到達点と課題を総合的に検討し、次の点をふまえ、調査内容の構造を決定した。(1)親の育児ストレスは「多様なストレスが複合した『育児期生活ストレス』」という概念を発展させること。(2)育児期ストレスとの関連で児童虐待につらなる諸条件を検討する。(3)男女共同参画社会との関連ではジェンダー観等と関わる育児信念、家庭の育児・家事状況や意識等の検討。(4)母親と父親の生活状況、育児ストレス状況を総合的にとらえること。(5)保育者の保育ストレスについて保育状況との関連で総合的に把握する。また、子育て支援をすすめるうえで、(6)父親と母親の意識のズレ、保育者と親との意識のズレ特に支援を受ける思いと支援をする側の思いのズレや一致点などの検討、さらに(7)それぞれのサポート・リソースの状況やニーズを明らかにすることが必要である。こらの諸点をふまえ、調査内容については、I子育て・保育の全般的状況、II3歳児神話など育児信念、III親族、園、地域等でのサポート・リソース、IV心理・行動特にストレス状況、Vニーズ(家族、園、地域、自分自身への)を柱として、調査項目を作成し、6種類の調査を実施した。それは、3施設を利用する親と保育者を対象とした母親調査、父親調査、保育者調査、調査対象となる3施設を対象とした3種類の施設調査である。調査対象のサンプリングは、人口50万以上の大都市と人口10〜20万人の中都市に限定し、調査自治体126を抽出、サンプル数として保育園150、幼稚園50、子育て支援センター50を無作為抽出した。調査は平成15年12月〜16年2月に実施。調査用紙を配布した調査対象数は保育園133、幼稚園28園、育て支援センター38園、保育者4008人、父親23797人、母親23797人となり、調査用紙の回収率は施設調査91.0%、保育者調査70.5%、母親調査63.3%、父親調査51.7%であった。調査データから、母親の育児ストレス状況、父親の母親の育児ストレスへの認知状況、父親の長時間労働等子育て環境の格差、保育者の保育ストレス状況、園での親と保育者のコミュニケーションの偏り、親の保育者・園への強い期待、保育者と親の意識のズレ、母親と父親の意識のズレ、改善を求める親と保育者のニーズ、ひとり親の課題、育児期ストレスと虐待との関係等多様な課題の検討がされている。
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