研究課題/領域番号 |
14310131
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
田中 裕美子 国際医療福祉大学, 保健学部, 助教授 (60337433)
|
研究分担者 |
下泉 秀夫 国際医療福祉大学, 保健学部, 教授 (30196547)
菊地 義信 国際医療福祉大学, 保健学部, 助教授 (20091944)
WISE Barbara University of Colorado, Boulder, Dept.of Psychology, Research Associate
SNYDER Lynn University of Colorado, Boulder, Dept.of Speech, Language and hearing Sciences, Professor
ROBERTS Jenny Hofstra University, New York, Communication Sciences, Associate Professor
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2002年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
|
キーワード | 言語学習障害 / コンピュター指導法 / スクリーニングテスト / 音韻意識 / かなデコーディング / リテラシースキル / 学習障害 / 軽度発達障害 / スクリーニング法 / 読み書き障害 / コンピュータ指導法 / 早期予防 |
研究概要 |
研究1)言語学習障害児が読み書き困難を克服するためのCALL(computer-assisted language learning:コンピューターを使った言語学習)プログラムを開発した。プログラムは、評価と学習から構成されており、事前評価をしないとゲームに進めない。評価は音読および50音表完成課題で大人が記録する。学習はゲームを通じて行い、内容は読み書きの基礎である音韻意識、デコーディング(音-文字の対応)、キーワード(意味的アプローチ)である。音韻意識には「ボールで遊ぼう」「ロボットを作ろう」、デコーディングには「実のなる木」「山へ行こう」、キーワードには「サーカス」「飛行機に乗ろう」「城を作ろう」という複数のゲームが用意されている。3つの観点から読み書き能力の向上を図り、一定以上の成績に到達しないと次の段階に進めない。3名の言語学習障害児に行った予備試行実験では、全員意欲的に取り組むが、ゲームの規則性の読み取り能力のみならず、注意集中力など行動面の問題が達成度に影響することが分かった。 研究2)実施対象児である言語学習障害児を発見するための通常学級用スクリーニングテストを開発した。語の認知、ひらがなの聴写など主にかなのデコーディングを評価するスクリーニングであるが、学校全体の特別支援体制作りの一環として2年生に夏休み前学級単位で一斉に担任が実施する。スクリーニングテストで成績不振の場合、保護者に了解を得、種々の個別掘り下げ検査を行った上で躓きの背景を判定する。平成15・16年度で那須塩原市の小学2年生(230名)にスクリーニングテスト・個別掘り下げ検査を実施した結果、11名(4.8%)が学習障害と判明し、言語学習障害発見の方法を確立した。 今後の研究課題 CALLプログラムを言語学習発達障害児群・健常児群に一定期間組織的に適用し、読み書き能力・リテラシースキルの向上への効果を測定し、また、適用を通じてプログラムの実用化を図る。
|