研究課題/領域番号 |
14310159
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
藤本 清二郎 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40127428)
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研究分担者 |
岩城 卓二 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (20232639)
岡田 光代 大阪府立大学, 経済学部, 助教授 (70213949)
中川 すがね 甲子園大学, 人間文化学部, 助教授 (80227743)
村田 路人 大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40144414)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 岸和田藩 / 家臣団 / 藩財政 / 武家文書 / 七人庄屋家文書 / 和泉国 / 畿内 / 譜代大名 / 七人格庄屋家文書 / 日本近世史 / 斉藤家文書 / 七人庄屋 / 幕末期藩財政 |
研究概要 |
畿内譜代大名の研究は停滞していたが、近年、大坂城守衛のために、五万石程度の中規模譜代大名が集中的に配置されていたことが指摘され、岸和田藩をとりあげることとなった。本研究の柱の一つとして、旧家臣団家で所蔵されている武家文書に関し、基礎的史料の所在確認と分析検討を行った。すなわち斉藤國彦家所蔵文書と佐々木政武家所蔵文書等の調査を進めた。両家文書には、例えば藩主岡部家の由緒、岡部家ゆかりの寺院、岸和田城内や江戸・大坂屋敷の所在地・面積、軍役人数、領内村高、溜池等々が記載された「覚書」等が残されており、この検討によって岸和田藩の構造が明らかとなった。これらの収集文書はデジタル化してそれぞれ一枚のディスクに収め、閲覧・検索が簡略にできるようにした。 またもう一つの柱として、岸和田藩地方支配の中核を担った七人庄屋・七人格庄屋文書の所在確認、検討を行った。日根郡畠中村(現貝塚市)要家文書に関し、貝塚市教育委員会の史料群整理と平行して、土地・年貢関係史料と、代々書き継がれた日記を中心にマイクロ撮影、翻刻を進めた。また南郡春木村(現岸和田市)原家文書に関し、現在確認できる同家文書のうち岸和田市教育委員会撮影マイクロフィルム分を紙焼きし、目録を整備のうえ、浦支配について検討を進めた。 4年間に14回の研究会を開催し、岸和田藩藩政史を、家臣団構造、軍事制度、経済政策、商業政策、藩財政、土地制度、年貢制度等について検討し、幕府の広域支配の視点からも検討した。これらの成果の一端は報告書『畿内譜代大名岸和田藩の総合的研究』「論稿編」「史料編」に示した。これは中間報告という性格の成果であり、今後も引き続き検討し、史料の公表を重ねていきたい。
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