研究課題/領域番号 |
14310167
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | (財)古代學協会 |
研究代表者 |
角田 文衛 (角田 文衞) (財)古代學協会, 古代学研究所, 教授 (70072709)
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研究分担者 |
山中 裕 (財)古代學協会, 古代学研究所, 名誉教授
関口 力 (財)古代學協会, 古代学研究所, 助教授 (30216527)
西井 芳子 (財)古代學協会, 古代学研究所, 講師 (90270561)
古藤 真平 (財)古代學協会, 古代学研究所, 講師 (70250058)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 仁和寺 / 源氏物語 / 類聚国史 / 小右記 / 令集解 / 江家次第 / 系図 / 黒塗手箱聖教 / 黒塗手箱 / 尊卑分脈 / 五行大義 / 〓〓内伝 / 玉葉 / 伊勢物語 / 保元物語 / 平治物語 / 仁和寺黒塗手箱 / 仁和寺所蔵典籍 / 吉部秘訓抄 / 桃花蘂葉 / 仁和寺日次記 / 古記録 / 承久三年、四年日次記残闕 |
研究概要 |
仁和寺は、仁和4年(888)に宇多天皇が平安京北西郊外の地に創建し、皇族出身者が御室御所を営む門跡寺院の筆頭の地位を江戸時代末まで保った大寺院である。同寺には貴重な聖教・仏教典籍、寺史に関する典籍・記録・古文書とは別に、207箱に及ぶ膨大な一般典籍が「書籍」として伝来しているにもかかわらず、その目録は未だに公刊されていない。 本研究においては、仁和寺から協力を受け、4年間の期間中に16次にわたり、書籍の箱23箱について調査した。文学書では、『源氏物語』の写本と同書の注釈書(写本・版本)、『伊勢物語』の写本・版本と同書の注釈書の版本など、歴史書では、『日本書紀』の写本・版本、『類聚国史』の写本・版本などの編纂史書、『小右記』『台記』『玉葉』などの古記録の写本など、法制書では、『延喜式』『令義解』の版本、『令集解』の写本など、有職故実書では『三條中山口伝』『吉部秘訓』『桃花蘂葉』の写本、『江家次第』の版本など、陰陽書では『五行大義』『〓〓内伝』の版本など、天文暦学書では『天文図解』『宣明暦』『仏国暦象編』の版本などが存することを確認した。これらの諸典籍について、それぞれの形状、料紙、法量、時代、保存状況、内容・奥書・刊記等について詳記する調査目録を作成した。 仁和寺が所蔵する一般典籍が「書籍」群中のものに限定されないことは、『医心方』その他の国宝・重要文化財指定品の存在から見ても当然のことであるが、「聖教」として伝来しているものの中にも一般典籍に分類できるものが少なくない。その一つである重要文化財黒塗手箱聖教に収められている『系図』は、系図研究の根本史料である『尊卑分脈』との比較研究上貴重な書物であるので、本研究では関口力が同書の研究と翻刻を行った。
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