研究課題/領域番号 |
14310177
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
桜井 万里子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (90011329)
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研究分担者 |
逸身 喜一郎 (逸見 喜一郎) 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40107420)
周藤 芳幸 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (70252202)
澤田 典子 静岡大学, 人文学部, 助教授 (50311650)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,700千円 (直接経費: 13,700千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 古代ギリシア / ギリシアポリスの形成 / オリエント / 東地中海世界 / 東と西 / 諸文化 / 文化的影響関係 / 紀元前8世紀 / 古代地中海世界 / ポリス / 都市 / ギリシア考古学 / 小アジア / ギリシア文化 / 東方ギリシア / ギリシア / キプロス / 東地中海 / 異文化交流 |
研究概要 |
本研究は、「なぜポリスは紀元前8世紀のギリシアで形成されたのか」という問を、エジプト、アナトリア、キプロス、パレスティナなどをも視野に収めた東地中海域という大きな場に据え直し、この場での同時代における文化交渉の文脈のなかでポリス形成にかかわる諸現象を新たに検討することによって、ポリス形成過程とそこに果たした東地中海の役割を明らかにすることを目的とした。初年度は、キプロス島での調査を、遺跡、博物館等において実施し、東地中海域における文明の結節点としての同島の位置と役割について検討を加えた。第年目(2003年度)はトルコに赴き、主にエーゲ海東岸の遺跡と博物館での調査を実施し、ポリスの初期からローマ時代にいたるまでの変遷の過程を辿った。この2回の調査の成果を発展させ、2004年3月には考古学者キャサリン・モーガン博士(ロンドン大学キングズ・カレッジ)を招聘して、前8世紀ギリシア本土における初期ポリス、とくにコリントスの事例を同時期のキプロス、小アジアと比較しながら議論を重ねた。これらの成果をもとに最終年度は研究分担者、研究協力者が共に意見交換をしながら、各自の分野で論文を執筆し、2005年3月16日から18日の三日間、ロンドン大学古典学研究所において、英国側の研究者多数の協力を得て「第一回日欧古代地中海世界コロキアム」を開催し、それらの成果の検討を行った。こうして、三年間の研究成果は、いっそうの深化を目指し、国際的な研究協力という新たな段階に移されることになった。 なお、コロキアム終了後キングスカレッジ学長主催のレセプションが開かれ、その席には在英国日本大使館特命全権公使岸野博之氏も参加された
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