研究課題/領域番号 |
14310187
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
東 潮 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70243673)
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研究分担者 |
葭森 健介 徳島大学, 総合科学部, 教授 (50191648)
定森 秀夫 徳島大学, 総合科学部, 助教授 (90142637)
川本 芳昭 九州大学, 人文科学府人文科学研究院, 教授 (20136401)
田中 俊明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (50183067)
橋本 達也 鹿児島大学, 総合研究博物館, 助教授 (20274269)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2005年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 倭の五王 / 倭 / 百済 / 南朝 / 慕韓 / 高句麗 / 国際関係 / 『宋書』倭国伝 / 古代の交通路 / 北朝 / 建康城 / 前方後円墳 |
研究概要 |
5世紀を中心とする古代東アジア諸国、倭-百済-南朝,倭-高句麗,高句麗-南朝・北朝,百済-北朝,加耶-南朝の国際関係についての考古学的・文献学的共同研究をおこなった。 共通の研究課題として、『宋書』倭国伝・百済国伝・高句麗国伝を東アジア諸国の国家的利害関係をふまえて解釈すること、倭国伝に記されている北魏・高句麗・百済・慕韓・秦韓・加羅・任那・新羅・倭の諸国の、「慕韓」・「秦韓」・「加羅」・「任那」の実態を明らかにすることにあった。 『宋書』倭国伝の「慕韓」・「秦韓」の存否問題について、中国史。朝鮮史。日本史の立場から検討した。近年、韓国の西南部の栄山江流域が非百済、非加耶の独自の地域性をもち、倭系の前方後円墳が存在することが明らかとなった。その地域は実在した「慕韓」であるとの仮説をたてた。5〜6世紀の東アジアの歴史地図を塗り替える説でもある。 14〜17年の各年度に1次ないし2次の海外調査を実施することができた。中国の山東省青島、江蘇省南京、吉林省集安、遼寧省朝陽、韓国のソウル、公州、扶餘、北朝鮮の平壌と、南朝、北朝、三燕、高句麗、百済、加耶の地を踏査した。『宋書』倭国伝に記された諸地域である。倭の五王の南朝遣使の交通路をたどり、歴史環境を追体験した。各地の最新の発掘成果や研究成果の一部については報告書でふれている。 この度の共同研究では、今日の中国史、韓国史、日本史の枠組みをこえて、東アジア的視座から「倭の五王の時代」をとらえようとした。今後、報告書の内容をさらに発展させたいと考えている。
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