研究課題/領域番号 |
14310209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
大津 由紀雄 慶應義塾大学, 言語文化研究所, 教授 (80100410)
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研究分担者 |
今西 典子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70111739)
石居 康男 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (10232240)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,600千円 (直接経費: 14,600千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2002年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 言語獲得理論 / 普遍文法 / 生成文法 / 言語心理学 / 認知科学 |
研究概要 |
平成16年度には本研究の最終年度として、残された研究課題の遂行と研究のとりまとめを行った。個別の研究に加え、全体会議を年4回開催し、その都度、研究成果を交換きているが、特に最後の会議では、本研究の認知科学的意義について検討し、今後の課題を明確にした。 各研究分担者の研究内容はつぎのとおりである。 (大津) 疑問詞などスコープをとる語を含む文を3・4歳児がどのように処理するかを発話分析と実験を用いて調査した。結果は、これまで同様、普遍文法の原理が関与する限り、文法の獲得はきわめて早く、とりわけ移動が関与しない部分については最小限の経験の取り込みで十分であることを示している。この研究に加えて、言語心理学、とくに言語獲得理論研究の現状とその問題点の整理を継続した。 (今西) 認知体系内で言語機能と接する音声・音韻構造、論理・意味概念構造、情報・談話構造等の特性を詳細に考察し、言語獲得機構がこれらの構造を介して他の認知体系とどのように係わり合うかを探究することが普遍文法研究の進展に重要な貢献をなすという視点にたち、比較統語論的観点から普遍特性と変異特性を明らかに,それらがどのような言語獲得過程の帰結であるかを考察した。具体的には、生成文法の統語部門と音韻部門、統語部門と意味部門、それぞれのインターフェイスの特性と深く係わる言語事象について、広範な類型論的調査と分析、および、それにもとづく理論構築を行った。
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