研究課題/領域番号 |
14320009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公法学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
戸波 江二 早稲田大学, 法学部, 教授 (00155540)
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研究分担者 |
小畑 郁 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (40194617)
江島 晶子 明治大学, 短期大学部, 教授 (40248985)
建石 真公子 愛知学泉大学, コミュニティー政策学部, 助教授 (20308795)
北村 泰三 熊本大学, 法学部, 教授 (30153133)
薬師寺 公夫 立命館大学, 法学部, 教授 (50144613)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | ヨーロッパ / 憲法 / 憲法訴訟 / 国際人憲法 / 国際機構法 / EU法 / ヨーロッパ人権裁判所 / ヨーロッパ評議会 / ヨーロッパ人権条約 / 国際人権 / 人権裁判所 / 条約の国内実施 / 人権裁判所判決の国内実施 / 人権の地域的保障 |
研究概要 |
2年間の共同研究では、属際的な人権保障のあり方の一つのモデルとなり得るヨーロッパ人権裁判所にっいて、(1)判例研究、(2)組織、権限に関する研究、(3)ヨーロッパ人権条約締約国の側から見たヨーロッパ人権条約の実施のそれぞれについて研究分担者が分担して研究するとともに、(4)人権球判所の母体であるヨーロッパ評議会の組織と活動、およびそれがヨーロッパにおける人権保障の進展において果たしてきた役割についての研究、(5)他の国際機関、とりわけEUとの関係についての研究についても分担して研究を進めていった。 2003年度は、各研究分担者が、自己の研究テーマについて各自研究を深めるとともに、全体の研究会として、3回の研究会(7月29日〜31日総合研究大学院大学、11月8日明治大学、2月2日〜3日ホテル池田〔熱海〕)を開催し、各自の担当判例および研究テーマについて報告を行い、全員で検討を行った。なお、これらの成果は各自の研究発表として公表されているほか、特に人権裁判所の判例研究については、原稿として提出され、2005年度中の刊行を目指して編纂作業を行っているヨーロッパ人権裁判所判例研究書の一部として公表される。 また、9月初旬に10名をフランスのストラスブール及びドイツのハイデルベルクへ派遣し、9月8日マックスプランク比較公法・国際法研究所(Max Planck Institute for Comparative Public Law and International law)、9日-10日ヨーロッパ人権裁判所、ヨーロッパ評議会の日程で、(1)、(2)及び(4)の観点を中心に調査及び意見聴取を行うとともに、各自判例・実務等の資料の収集を行った。これにより、人権裁判所の主要判例の体系及び最新の判例傾向が明らかになった。この成果は、特に、「ヨーロッパ人権裁判所判例集」の編纂において、掲載すべき判例の取捨選択等に生かされている。 以上の共同研究・調査全体を通しては、国際法学の観点から、ヨーロッパ人権条約と人権裁判所の制度的側面についての研究を深め、憲法学の観点から、人権裁判所の判例の検討を通して、人権裁判所が保障する個々の人権の実体的側面がより明確になった。
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