研究課題/領域番号 |
14320023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
遠藤 乾 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00281775)
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研究分担者 |
田口 晃 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (30113583)
戸澤 英典 大阪大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (20335326)
橋口 豊 龍谷大学, 法学部, 助教授 (20283385)
上原 良子 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 助教授 (90310549)
細谷 雄一 慶應義塾大学, 法学部, 専任講師 (90322784)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
2004年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | ヨーロツパ統合 / EU / NATO / 経済統合 / 安全保障 / 一次史料 / 戦後ヨーロッパ政治体制 / 歴史の再解釈 / ヨーロッパ統合 |
研究概要 |
本研究は,2004年に拡大し、また憲法条約体制をそなえ、2003年のイラク戦争ではアメリカと対立して世界政治の中で重要な地位を占めつつあるEU(欧州連合)の成立発展を、一次史料に基づきながら再検討することを課題としていた。 日本における従来のEU理解は、EUの平和理念を過度に強調し、EUが主権国家に代わる連邦政府を構築するという理解か、長期的な歴史観、あるいはその背後にある理念や思想を無視して、機構の発展という観点からのみ欧州統合を論じる傾向が強い。 しかし本研究においては、史料を中心に据え、詳しい解説を試みることで、ヨーロッパ統合を歴史研究の対象に押し上げ、根本的に書き改める共同学術プロジェクトである。欧州各国で一次史料の収集と研究歴を持つ研究分担者により、欧米における近年の歴史研究の最新成果について研究をまとめ、其々の問題意識の中で研究報告をまとめた。さらに研究会全体の作業として、膨大な統合史の一次史料を整理し、重要な史料についてはテキストデータの電子化、解説の付与を行った。また、ヨーロッパ統合の理念史や二次大戦以前の統合の試みを正面から検討する一方で、統合が本格化する冷戦期の展開については、欧州共同体の基盤を提供する安全保障と規範構造の関連から分析を進めた。このように統合、安全保障、文化・法規範という多層構造として、戦後ヨーロッパ統合の歴史をEU-NATO-CE体制として捉えなおして検討した。
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