研究課題/領域番号 |
14320026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 青山学院大学 (2004-2005) 東京大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
山本 吉宣 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (20092025)
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研究分担者 |
猪口 孝 中央大学, 法学部, 教授 (30053698)
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
土山 實男 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (00180018)
国分 良成 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (20146567)
下斗米 伸夫 法政大学, 法学部, 教授 (80112986)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
2005年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 国際政治学 / 政治学 / 地域研究 / 国際関係 / 政治学理論 |
研究概要 |
本研究は、国際比較の観点から、日本の国際政治学の内容や特質を明らかにしようとするものであった。研究の結論は次のようなものである。 (1)日本の国際政治学は、19世紀の半ば成立し、他の国(欧米)の国際政治学の成立と遜色のないものであった。また、19世紀の半ばには、欧米(特に欧州)を中心として、「国際的な国際政治学の知的コミュニティ」とも呼ぶべきものが成立していた。 (2)ただ、日本は、戦間期、地域主義、東アジアの共同体論など、特殊な理論を展開した。しかし、第二次世界大戦後は、アメリカの国際政治学の影響が強くなった。 (3)アジア諸国も現在アメリカの影響を強く受けている。ロシア、さらに中国やベトナムという社会主義国も、冷戦後、同様である。 (4)日本の国際政治学は、理論的な面よりも、歴史学、地域研究をベースとするものが多い。その理由の一つは、日本の国際政治学を主導してきた研究者に歴史学者が多かったことがあげられよう。また、日本の国際政治学におけるカリキュラムもその理由となっていよう。 (5)日本の国際政治学は、一方で欧米の研究の紹介、検討ということがあり、他方では、国情に合わせた、摂取の仕方をしている。 (6)基本的には、日本の国際政治学は、「国際的な国際政治学の知的コミュニティ」の範囲の中で考えられ、その意味では、それから離れた独創的なものではなかった。将来の日本の国際政治学は、この「国際的な国際政治学の知的コミュニティ」のなかで、その進化をはから、また国情にあった応用をすることによって、日本的な特徴を表すことができると考えられる。
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