研究課題/領域番号 |
14330001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 彰彦 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (30272165)
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研究分担者 |
神谷 和也 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50201439)
清水 崇 関西大学, 経済学部, 助教授 (80323468)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2004年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 社会ゲーム / 貨幣 / 探索理論 / ゲーム理論 / 慣習と規範 / 実験経済学 / 帰納ゲーム / 声 / 環境と規範 / 均衡選択 / 慣習と規範の経済学 / 合理性 / 進化論 / 貨幣のサーチモデル |
研究概要 |
松井は、社会ゲームや帰納ゲームを分析した『慣習と規範の経済学』(単著、東洋経済)を上梓し、日経経済図書文化賞を受賞した。その中でも扱った文化の接触に関する学術論文(共著)は国際学術誌Journal of the Japanese and International Economiesに掲載された。世代を超えて慣習が持続するメカニズムを扱った論文(共著)が、国際学術誌Review of Economic Designに掲載された。また、社会ゲームの理論をさらに発展、深化させるため、経済学実験に着手した。具体的には、「声」の経済効果に関する研究を大学院生らと進め、論文2編(共著)が東京大学『経済学論集』に掲載された。この実験ではこれまで「声」が経済学的に意味を持たないとされてきた独裁者ゲームにおいて、服従者や第三者による要求という「声」が大きな意味を持つことが示された。また、限定合理的な人間によるゲームのプレイに関する研究はこれら一連の研究に欠かせない基礎研究であるが、これに関しても、一定の進展を見せた。その成果の一部として論文2編(いずれも共著)がそれぞれ国際学術誌Journal of Economic TheoryおよびJapanese Economic Reviewに受理された。 貨幣の探索理論に関する共同研究も順調に進んだ。松井と清水の貨幣の探索理論に関する共同研究は国際学術誌International Economic Reviewに掲載された。神谷の貨幣理論に関する論文(共著)も同誌に掲載された。清水は「貨幣の探索理論の新展開」を一橋大学経研究年報経済学研究に報告した。その他、神谷と清水の共同研究も一定の進展を見せ、現在論文を国際学術誌に投稿中である。
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