研究課題/領域番号 |
14340065
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三原 建弘 独立行政法人理化学研究所, 牧島宇宙放射線研究室, 先任研究員 (20260200)
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研究分担者 |
窪 秀利 国立大学法人京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (40300868)
玉川 徹 独立行政法人理化学研究所, 牧島宇宙放射線研究室, 研究員 (20333312)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
2004年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | X線偏光 / 散乱型偏光計 / GAPOM / ガンマ線バースト / 八角シンチレータ / イメージング偏光計 / モジュレーションパラメタ |
研究概要 |
H14年度は、ガンマ線バースト用偏光計(GAPOM)の部分モデルである、1セルモデル、および評価モデルである八角シンチを製作した。両装置とも実験室のX線発生装置および高エネルギー研究所のフォトンファクトリでX線を照射し、測定値とシミュレーションで求めた設計値の比較を行った。検出効率、各イベントの分岐比、偏光検出能力はほぼ計算通りであることが確かめられた。 H15年度は、散乱体としてセグメントプラスチック・シンチレータを用い位置検出能力を持たせる実験を行った。これはプラスチック・シンチレータを52本のマッチ棒状にセグメント化したもので、ここでのコンプトンロスを測定することで位置情報を読み出す。一方で、Geant4モンテカルロシミュレーションを導入し、今までに得られた実験データと比較した。計算されたX線検出効率は実験データと良く一致した。 H16年度は、エネルギー分解能を上げるため、散乱X線の検出器部分に用いているNaIシンチレータやCsIシンチレータに換えて、CdTe半導体を16素子用いたCdTeヘッドの製作を行った。高エネルギー研究所フォトンファクトリで80keVの偏光X線を照射して、スペクトルを取得した。散乱分布が最高になる方向では1山のスペクトルであるのに対し、散乱分布が最低になる方向では2山のスペクトルになることが分かった。ここでもGeant4モンテカルロシミュレーションで示されたことが実験的に確かめられた。また測定された偏光検出効率はシミュレーションの通りモジュレーションパラメタM=0.67という高い値であった。また大面積化を測るためH8500フォトマルを用いた8×8セグメントプラスチックシンチレータも製作した。これを10台ほど並べて大面積偏光検出器を構成することで気球実験の目処がたった。
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