研究課題/領域番号 |
14340069
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
仲澤 和馬 岐阜大学, 教育学部, 教授 (60198059)
|
研究分担者 |
川崎 守 岐阜大学, 教育学部, 教授 (60135176)
三津原 正勝 岐阜大学, 教育学部, 教務員 (80324276)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
|
キーワード | 重ストレンジネス核 / ダブルハイパー核 / エマルション / NAGARA event / 弱崩壊 / 高速自動解析 / ブルックヘブン(BNL) / J-PARC / ダブルストレンジネス / KEK-E373 / エマルションハイブリッド実験 / 全自動探索システム |
研究概要 |
この3年間に、探索はすべて終了し、探索スピードは以前の4倍以上に到達した。その結果、ダブルハイパー核候補となる、連続的な崩壊の様相を示す事象は7例に達し、過去数十年の統計を一気に数倍に引き上げることに成功した。ただ、NAGARA event以外に単一に解釈できる事象は発見できなかったことは残念ではあるが、複数に解釈できる事象でも理論計算には十分有為な情報であることが分かったことは、大きな成果であった。一方、探索の最終段階で、Ξ^-粒子吸収点からΣ^-粒子が放出されたと考えられる事象の発見に成功した。Σ^-粒子放出は、ΞN⇔ΛΛ⇔ΣΣの混合状態に関する情報を提供するものであり、ひいては混合の中核に位置するH-dibaryonに関する情報を与える。 また、ΞN⇒ΣN、ΛΛ→ΣNなる、二重のストレンジネスが関与した弱相互作用の始めての情報でもある。現在、より精密な解析を行っているところであり、今年の9月に開催される第2回日米合同物理学会で結果を公表する予定である。さらに、探索スピードの高速化により、より高統計な実験をブルックヘブン国立研究所(BNL)に提案し審査委員会で採択されたことは、本研究で成功した技術的な向上が認められた証であると考えられる。これをもとに、多くの国内外の研究会において、近い将来に期待できる様々な新規実験を提案することができたことは、大きな収穫であった。これらの成果は、学会誌等で12件の論文、研究会等での口頭発表14件(その内、国際会議等で12件)に示された。
|