研究課題/領域番号 |
14340099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高橋 實 (高橋 実) 東京大学, 物性研究所, 教授 (40029731)
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研究分担者 |
城石 正弘 東京大学, 物性研究所, 助手 (80323632)
坂井 徹 日本原子力研究開発機構, 量子ビーム応用研究部門, 研究主幹 (60235116)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
8,400千円 (直接経費: 8,400千円)
2005年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 低次元系 / スピン系 / 厳密解 / ベーテ仮説 / 相関関係 / 熱力学 / 厳密対角化 / 磁化曲線 / 相関関数 |
研究概要 |
1・ハイゼンベルクXXZ鎖の基底状態相関関数 1次元スピン-1/2 XXZ模型の(Δ=1)の場合、基底状態の2点相関関数に関しては、従来、(Hulthen,1938)と(高橋,1977)により<S^z_jS^z_<j+1>>=1/12-1/3ln2,<S^z_jS^z_<j+2>>=1/12-4/3ln2+3/4〓(3)が知られていた。この研究期間中に我々は第3近接相関の表式 <S^z_jS^z_<j+3>>=1/12-3ln2+37/6〓(3)-14/3ln2・ζ(3)-3/2〓^2(3)-125/24〓(5)+25/3ln2・ζ(5)を新たに求めることに成功した。さらに、我々は計算法を発展させ、現在までに第7近接相関までの2点相関関数の解析的表式を求めた。 2・磁場下ハイゼンベルクXXZ鎖の動的構造因子 Kitanine達による局所演算子のフォームファクターの行列式表示を使って動的構造因子S_<μμ>(q,ω)=2πΣ__λ|<GS|S^μ_q|λ>|^2δ(ω-ω_λ)を磁場下臨界領域(-1<Δ【less than or equal】1)で計算した。 3・リング交換相互作用のあるスピンラダー系の磁場誘起量子相転移 スピンラダーや正方格子のようにプラケットのある強相関電子系では、一般にリング交換相互作用と呼ばれるプラケット上の4スピンを同時に交換する相互作用が存在する。本研究では、ハイゼンベルグ・スピンラダー系を取り上げ、このリング交換がもたらす新しい磁場誘起相転移について、数値的厳密対角化と有限サイズスケーリング、及び縮退摂動論で解析した。
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