研究課題/領域番号 |
14340113
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
神戸 振作 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究主幹 (40224886)
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研究分担者 |
徳永 陽 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (00354902)
酒井 宏典 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究職 (80370401)
芳賀 芳範 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 先端基礎研究センター, 研究副主幹 (90354901)
青木 大 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (30359541)
塩川 佳伸 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (50111307)
藤本 達也 特殊法人日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 博士研究員 (30391270)
本間 佳哉 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (00260448)
山本 悦嗣 日本原子力研究所, 先端基礎研究センター, 副主任研究員 (50343934)
中村 彰夫 日本原子力研究所, 物質科学研究部, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 超ウラン化合物 / 磁性 / 超伝導 / ウラン化合物 / 電子物性 |
研究概要 |
まず超ウラン化合物合成及び物性測定のための装置の整備を行なった。超ウラン化合物は放射能が非常に高いため、通常とは大きく異なった放射能を防ぐ環境での試料合成や物性測定行なう必要があり、そのための特別な設備が必要である。金属問Np化合物合成のためのNp金属調製する必要がある。このためNpO_2を溶解し、アマルガム法でNp金属を生成させる。Np金属の生成をアマルガム法にて行った。一回で1g程度のNp金属を得ることができた。この金属を用いてNp115化合物をの単結晶をフラックス法で作成した。NpXGa_5(X=Fe, Co, Ni, Rh)の単結晶の合成に成功した。この単結晶試料をX線回折、磁化率、比熱により、評価した。X線回折により115化合物の結晶構造を持っていることを確認した。磁化率、および比熱測定の温度依存測定により磁気転移温度を決定した。また中性子散乱で磁気構造を決定した。またNMRによる磁気揺らぎと基底状態の関係について明かにした。 8重極秩序を持つと推測されている化合物NpO_2の秩序状態を解明するため、^<17>O-NMRを行った。NMRスペクトルは通常の双極子秩序では説明できず、八重秩序が起きている事が示唆された。 Pu化合物の単結晶合成に成功した。合成した化合物はT_c=9Kの高い臨界温度を持つ新奇超伝導体PuRhGa_5である。この単結晶を用いて、超伝導の重要な基本特性である上部臨界磁場H_c2の異方性を決定した。またNMR測定により、Gaサイトのスピン格子緩和時間T_1の温度依存を常伝導及び超伝導状態で測定した。超伝導状態のT_1の温度依存はT^3則に従いまたT_c直下でのコヒーレンスピークが見えなかったことから、超伝導ギャップは異方的であり、非通常の超伝導状態が出現していることが明らかになった。
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