研究課題/領域番号 |
14340221
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能・物性・材料
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
石川 雄一 大分大学, 工学部, 助教授 (30184500)
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研究分担者 |
吉見 剛司 大分大学, 工学部, 助手 (90284786)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2003年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
2002年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
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キーワード | エバネッセント波 / 油水界面 / 分子分布評価 / レーザー光 / 蛋白質吸着 / ポルフィリンの吸着 / 等電点と吸着 / BSA蛋白質 / 疎水性と組織化 / 混乱ポルフィリン / レーザーエバネッセント波 / 界面活性剤 / HLB / フッ素誘導体 / キラル分割 |
研究概要 |
油水界面での分子分布を、界面でのレーザー光全反射時に発生するエバネッセント波を利用して評価した。レーザー光を強く絞り込むとその箇所で、2光子蛍光や2倍波の発生の非線形光学効果が起こり、フェムトモル濃度の励起性分子に対しても感度を持つようになる。この様なレーザー光を油相から水相界面へ全反射する様に入射すると、水相側にレーザー光が染みだしエバネッセント波領域(界面から数百nm)が形成される。このエバネッセント波領域に励起しうる分子が存在すると、励起により電子とカチオンにイオン化される。油相と水相の界面を挟み込む形で電圧を印可すると、エバネッセント波領域に存在する励起イオン種は、電流変化として認知できる。この分析手法を利用する方法で、牛血清アルブミン(BSA)のオクタン-水界面への吸着挙動を観察した。等電点上下で界面近傍の分布状況が左右する事を認めた。等電点では、会合によるアロステリック吸着が起こるのに対し、正もしくは負荷電状態のタンパク質ではLangmuir型の単分子吸着を行っている事も明らかにした。また、等電点の上下のpHでは、界面からの深さ分布が異なる事を判った。イオン化は、タンパク質中のフェニル基など芳香環由来と考えている。
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