研究課題/領域番号 |
14340246
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生態
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
渡慶次 睦範 九州大学, 大学院理学研究院, 教授 (30291983)
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研究分担者 |
大田 直友 九州大学, 大学院・理学研究院, 学振特別研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
2005年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 体サイズ-密度関係 / 種アバンダンスパターン |
研究概要 |
1.群集における体サイズ-密度関係を取り巻く問題についての理論的・実証的な検討をさまざまな角度からおこなった。 2.群集の多様性に関する中性理論の構造を検討し、その問題点を明らかにした。 3.ヨーロッパ大陸および英国の河川動物群集データを使って、体サイズ-密度関係とマルチフラクタル性に関連する解析をおこなった。底質粒度分布にあらわれたマルチフラクタル性と体サイズ分布との関連性について解析を行った。特にデトライタス(有機粒子)のサイズ分布とベントスの資源利用パターン、および体サイズ-密度関係の理論的な繋がりを検討した。 4.ハビタットの複雑性とベントス群集の関係に関する研究を進めた。ハビタットの分断化に伴う体サイズおよび密度の変化について、解析をおこなった。同一面積のハビタットを異なる数のハビタット単位に分割した場合、それを利用する動物のアバンダンスが有意に変化する現象が確認されたが、その傾向は動物の分類群によって異なっていた。ベントス群集実験のデータでは、興味深いことに、小さいハビタット単位が多くある場合に、種数アバンダンスが高くなる傾向が見られた。また、体サイズ分布も変化した。 5.移動性貝類群集をモデルとして、小地域内における種数・アバンダンス-面積関係のスケール変化に伴う変異性について検討した。特に、アバンダンス-面積関係において、スケール変異性が見られた。 5.魚類群集における、体サイズおよび種間の違いがハビタット利用パターンに関わる影響について解析した。メソコズム実験により得られた行動パターンについてのデータを調べた結果、体サイズ・種の両要因ともハビタット選択に関係することが確認された。また、フィールドから得られた種間の空間的重なりに関するデータの、理論値との比較を行った。
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