研究課題/領域番号 |
14350042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
道家 忠義 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (60063369)
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研究分担者 |
長谷部 信行 早稲田大学, 理工総研, 教授 (10127904)
小倉 紘一 日本大学, 生産工学, 教授 (60059681)
俵 裕子 高エネルギー加速器研究機構, 放射線研究センター, 助教授 (30188453)
中村 正吾 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (50212098)
安田 仲弘 放射線医学総合研究所, 放射線計測, 研究員
安田 仲宏 放射線医学総合研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2005年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2003年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | BP-1 / 貫通孔検出器 / 自動飛跡解析装置 / 多量データ処理 / 飛跡スキャンニング / 資料の児童処理 / CR-39 / DAP / 自動飛跡解析器 / 資料の自動処理 / BP-1ガラス / 自動解析装置 / 質量分解能 / ECCO / ECCO-Japan / ENTICE / HNX-衛星 / PB-1 / 飛跡自動解析装置 / スキャン / 貫通孔 / 光学的飛跡孔検出装置 |
研究概要 |
この研究の成果は、次の4点に絞られる。 (1)初めに、飛跡検出器BP-1を用いて、貫通孔の位置をすばやく読み取るための装置の開発を行った。従来のECCO計画では、アンモニアの蒸気を使用した方法がとられていたが、我々は、それを光学的な方法に置き換え、素早く孔の位置を検出する方法を複数考案氏、それらのテスト装置を製作した。その結果は、2年ほどで予期以上の成果を収めた。データの多量処理という点では、従来のアンモニア法の10倍以上の速度で貫通工の位置を決定できることが示された。 (2)多量のデータ処理に当って、自動解析のスピード・アップが問題である。これまで1視野毎にデータ処理していたものを、ライン上に並べられたCCDを使用し、一挙に2次元的スキャンニングを行うことによって、読み取り速度を50倍近く上げることに成功した。これは極めて画期的なことで、これまで多量のデータ処理のためには、多数の自動スキャンニング装置が必要と考えられてきたが、僅か数台で事足りるようになった。既に、この方式は実用化されている。 (3)最終年度(平成17年度>の課題であったデータ処理の自動化は、本年度になってやっと全体が整い、自動化のテストが開始された。一応の自動化のテストには成功したものの、未だ、細かい操作には問題が残されているが、それらの解決は、時間の問題のように思われる。 (4)この4年間の間に、CR-39及びBP-1を用いた同位元素弁別能のテストが繰り返された。それは、米国のECCO計画のように、元素の弁別だけでは研究上の自由度を著しく狭めることになるからである。その結果、最近のCR-39では鉄付近で0.2amuの分解能を持ち、それによって、こう原子番号を持つI, Xe当たりで、1つおきに同位元素が並んでいる場合の同位元素弁別に十分使用できることが分かった。BP-1の性能はこれよりやや落ちるものと思われる。ただ、CR-39は軽い粒子に対してもかなり良い感度があり、多数のバックグラウンドを生むので、高原子番号の粒子に対しては現在の質量弁別能を維持し、かつ低原子番号の粒子に対しては感度の低いCR-39を作るためにDAPの混入が試みられている。
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