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ワイヤ放電加工シミュレータの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 14350067
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械工作・生産工学
研究機関東京農工大学

研究代表者

国枝 正典  東京農工大学, 工学部, 教授 (90178012)

研究分担者 吉田 政弘  東京都立航空工業高等専門学校, 助教授 (80220680)
研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
キーワードワイヤ放電加工 / 加工精度シミュレーション / ワイヤ電極振動 / 加工反力 / 放電遅れ時間 / 加工速度 / パターン探索法 / 放電位置
研究概要

ワイヤ放電加工における放電エネルギ,放電頻度,ワイヤ送り速度,工作物板厚,ワイヤ径,ワイヤ張力などの諸因子が,ワイヤ電極の振動やたわみ,ならびに放電ギャップ長に与える影響を考慮に入れ,ワイヤ放電加工の形状精度をシミュレーションできるプログラム開発を行った.具体的には,工作物の側面に沿ってメッシュ分割し,3次元的に振動するワイヤ電極と最も距離が近いメッシュを探索することによりそのメッシュに放電を発生させる.次にそのメッシュで工作物の除去と,放電衝撃力によるワイヤ電極への力積の負荷を行う.次に力積の負荷に伴うワイヤ電極の振動変位を解析し,その結果を次の放電パルスにおける放電位置の探索の際に反映させる.
平成14年度は,まずシミュレーションに使用するデータベースを構築した.具体的には,放電1回当たりの工作物除去体積,放電遅れ時間,加工反力,加工液の粘性係数,加工液の誘電率についてのデータベースである.工作物除去体積は加工実験から求めた.また,残りのデータベースについては,逆問題法を用いて求めた.つまり,加工形状結果とシミュレーション結果が許容誤差内で一致するように,パターン探索法によりパラメータを同定した.そして,プログラムを実行し,仕上げ面の真直度,ギャップ,コーナ部・エッジ部の形状精度などをシミュレーションした.その結果を実験結果と比較し,シミュレーション精度を評価した結果,1.5ミクロンの精度で形状が一致した.
平成15年度は荒加工(ファーストカット)用のシミュレーションプログラムを開発した.仕上げ加工(セカンドカット)用のシミュレーションプログラムは平成14年度までに完成しているので,それを基にして工作物形状のモデリングの方法をファーストカット用に変更した.また,直線の切断だけではなく,コーナ切断のシミュレーションを可能にした.次に,シミュレーション精度を評価するための加工実験を行い工作物形状を測定し,加工実験結果とシミュレーション結果とを比較した.そして,ワイヤ張力や工作物送り速度の違いが,加工溝幅や,加工溝側面と加工溝前面の真直度などに及ぼす影響を調べ,実験結果とシミュレーション結果が定性的に一致することを確認した.しかし,放電点での加工反力,放電ギャップと放電遅れ時間の関係,加工くずや気泡が混在する加工溝内での加工液の誘電率や粘性係数など,ファーストカットに必要なデータベースが未知であるため,定量的な一致には至らなかった.今後,定量的なシミュレーションを可能にするためには,14年度にセカンドカットで行なったように,逆問題法を用いてファーストカットのシミュレーションに必要なデータベースを正確に求める必要がある.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] F.Han, M.Kunieda, T.Sendai, Y.Imai: "High Precision Simulation of WEDM Using Parametric Programming"Annals of the CIRP. Vol.51, No.1. 165-168 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 戸村俊輔, 韓 福柱, 国枝正典: "ワイヤ放電加工溝の3次元形状測定とシミュレーション"2004年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集. 357-358 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 国枝正典: "放電加工プロセスのシミュレーション技術の現状と動向"計測と制御. Vol.41, No.11. 787-793 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] F.Han, M.Kunieda, T.Sendai, Y.Imai: "High Precision Simulation of WEDM Using Parametric Programming"Annals of the CIRP. 51-1. 165-168 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Tomura, F.Han, M.Kunieda: "3D Measurement and Simulation of Groove Shape Cut by Wire-EDM"Proceedings of Spring Meeting of JSPE. 357-358 (2004)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] "State-of-the-art of Simulation Technologies in Electrical Discharge Machining Processes"J.of SICE. 41,11. 787-793 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 戸村俊輔, 韓 福柱, 国枝正典: "ワイヤ放電加工溝の3次元形状測定とシミュレーション"2004年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集. 357-358 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] F.Han, M.Kunieda, T.Sendai, Y.Imai: "High Precision Simulation of WEDM Using Parametric Programming"Annals of CIRP. Vol.51,No.1. 165-168 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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