研究分担者 |
長谷川 豊 名古屋大学, エコトピア科学研究機構, 教授 (20198732)
今村 博 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (30303077)
朝倉 榮次 (朝倉 栄次) 名古屋大学, 工学研究科, 助手 (90135327)
荒川 忠一 東京大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30134472)
前田 太佳夫 三重大学, 工学部, 助教授 (80238865)
清水 幸丸 三重大学, 工学部, 教授 (20023202)
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配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
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研究概要 |
研究は名古屋大学班,東京大学班,三重大学班に別れて実施した. 名古屋大学班は設置サイトとして将来有望な我が国の沿岸領域での風況を正確に予測するため,洋上ウィンドファーム内の風車に及ぼす海岸の地形,島の存在の影響について調べた.本研究では丘陵での傾斜と風速の乱れとの関係を明らかにし,さらに丘陵上における多点同時風況観測結果により求めた変動風のスペクトル,コヒーレンスを現在用いられているモデルと比較した, その結果,(1)傾斜が流れ場へ与える影響は大きく,最大傾斜S_<max>=0.64の場合,下流に大きな剥離領域が生じる.(2)丘陵頂上において,丘陵の影響により増加するエネルギー賦存量の増加率は,傾斜の増加に伴い大きくなり,最大で2.5倍程度となる.最大傾斜S_<max>=0.64の場合,数値解析の予測誤差は大きくなる.(3)風の乱流特性の相関解析を行い、平坦地形に対して提案されているスペクトル,コヒーレンスモデルとの比較を行った結果,各モデルで与えられているモデル実数では複雑地形上の流れの特性を表せないことを確認した. 東京大学班はLES大規模計算によって風車翼の流れと騒音予測について研究を行なった。その結果,(1)翼端渦によって発生する音場における音源の大きさが高周波数成分で実験と定量的に一致した.(2)翼端渦とかかわる複雑な渦構造を明らかにし,翼端渦による騒音の発生プロセスを計算可能にした. 三重大学班は風車専用翼型に関する計算と実験を行なった。その結果、(1)回転翼面上の圧力分布について,静止時の分布との比較により,両者は必ずしも一致しない.(2)風車翼の仰角を時間的に変化させると,静的な場合の圧力分布とは異なり,失速角が大きくなり最大揚力係数が増大する傾向にあることを明らかにした.
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