研究課題/領域番号 |
14350126
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
岩田 洋夫 筑波大学, 機能工学系, 教授 (60184884)
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研究分担者 |
橋本 渉 大阪工業大学, 情報科学部情報メディア学科, 講師 (80323278)
矢野 博明 筑波大学, 機能工学系, 講師 (80312825)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
2003年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
2002年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 人工現実感 / 歩行移動 / ロコモーションインタフェース / 全方位映像 / ロコモーション インタフェース / 歩行感覚 / 移動感覚 / 空間知覚 |
研究概要 |
人間にとって最も生得的な移動手段は足で歩くことである。人間が自分の周囲の空間を認識する場合に、歩いて移動するという行為は極めて重要な意味を持つ。歩いたり走ったりすれば地面から抗力や衝撃を受ける。また、自身の歩行運動に伴って視野全体の見えが変化する。この現象は人間の生活シーンでは当たり前に発生するが、通常のバーチャルリアリティシステムにおいてはほとんど実現されていないのが実状である。本研究は、「足の歩行動作に伴う視野全体の見えの変化」という自然な現象を人工的に生成するシステムを構築し、それを用いて人間の空間知覚機能の定量的な評価を行った。 当該実験を行うための装置として歩行感覚呈示装置と全周球面ディスプレイの統合システムの構築を行った。次に、空間知覚の実験に用いる試験空間を制作し、それを用いて被験者に所定の経路を移動してもらう実験を行った。空間知覚の実験を行うためには、バーチャルな試験空間を制作する必要がある。バーチャルな空間の映像を生成する方法として、写真的リアリティのある実写映像を用いて、より生活空間に近い世界における空間知覚の実験を行う。そのため、全方位の動画の取得再生システムを用いて実写映像を獲得した。この実験において、空間認知地図の形成に着目した。空間認知地図とは、人間が自分の周囲の空間全体に関するイメージを意味する。本実験では、被験者は未知の空間を自由に歩き回った後で、その空間の形を描くように指示される。その図によって、被験者が認識した空間の大きさや構造が明らかになった。
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