配分額 *注記 |
8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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研究概要 |
応力印加時と回転磁束条件下の磁気特性を単板磁気試験器を用いて測定し,これらのデータを回転機の磁界解析に適用する方法の検討を行なった。本研究の成果を要約すると,以下のようになる。 1.計測システムの構築と測定精度の検討 ディジタル方式の計測システムを構築し,システム全体における位相誤差や利得特性などが測定精度に与える影響の検討を行った。 2.応力印加時及び各種回転磁界下の磁気特性の測定 約70MPaまでの圧縮応力を印加した場合の磁気特性の測定を行った。さらに,実際の回転機で生じている代表的な回転磁界を抽出して,それらを実現する楕円の長軸,短軸,高周波成分の振幅,位相を変化させた場合の鉄損特性を測定し,計算機に入力できる形にデータベース化した。 3.焼きばめ応力印加時の磁気特性の測定 回転機の固定子を模擬したリングコアにアルミリングを焼きばめした状態でのミクロな磁気特性を,特殊Hコイルと改良プローブ法を用いて測定し,磁気特性が局所的にどのように変化するかについて検討を行った。 4.温度が電磁鋼板の磁気特性に及ぼす影響の検討 単板磁気試験器をオーブン中に設置して,温度による電磁鋼板の磁気特性変化の測定を行った。鉄損は温度が上昇すると減少し,かつグレードの低い材料の方がヒステリシス損の減少割合が大きいことを示した。 5.検証用回転機モデルの鉄損の解析及び実測との比較 残留応力,回転磁界下の磁気特性のモデリングを考慮した磁界解析ソフトウェアを用いて鉄損解析を行い,検証用回転機モデルの鉄損の実測値と比較して,解析上の問題点を明らかにした。
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