研究課題/領域番号 |
14350202
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小牧 省三 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10243164)
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研究分担者 |
塚本 勝俊 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10207342)
東野 武史 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (20419469)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
14,700千円 (直接経費: 14,700千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | IPネットワーク / Wireless service over IPシステム / マイクロ波ホトニクス / 仮想電波空間ネットワーク / ワイヤレスエージェント / ユーザ効用 / ユーザセントリック制御 / SIP / Wireless Service over IPシステム / レイヤ7ルーティング / ユーザ効用関数 / Wireless over IPシステム / 光ファイバ無線 / 空間分割多元接続方式 / 適応QoS無線伝送制御 / 光CDMA |
研究概要 |
本研究では、マイクロ波フォトニクス技術を用いた仮想電波空間ネットワークを用い、かつ、電波リソースをユーザ主導で制御可能とするワイヤレスエージェント通信システムの実現を目指した研究を行った。その結果、以下のような成果を得た。 (1)マイクロ波フォトニクス仮想電波空間ネットワーク: 直接光スイッチングCDM方式に適したカオス拡散符号、光カオスルーティング方式を提案し、電波信号の伝送品質改善を実験的に示した。また、RoF遍在アンテナシステムを提案し、空間多重による周波数利用効率改善効果を理論的に示した。その他、光FMを用いたRoFリンク非線形性抑圧手法、ミリ波Radio on Radioネットワークを提案した。 (2)電波エージェントシステム: レイヤ7でユーザの意志・状況に適応してユーザセントリック無線リソース制御を最適に行うワイヤレスエージェントの実現のため、コンテンツ内容、ユーザ滞在時間、無線通信路品質に適応する無線変復調制御手法の提案とその理論的評価を行うと共に、SIPプロトコルを用いたユーザセントリック無線メディア選択エージェントを開発した。また、WoIP(Wireless service over IP)システムの実証実験を実施し、異種無線形式端末(PHSと無線LAN)間の接続・音声通話に成功した。 (3)ユーザ多次元効用関数: ワイヤレスエージェントが規範とする多次元ユーザ効用関数モデルとして、主観評価実験を実施し、動画ダウンロードサービスの待ち時間と画質に対する2次元ユーザ効用関数を新たに導いた。 以上の成果によりユーザスタイルに適応して周波数資源を有効に利用しつつ、様々な無線サービスを柔軟に提供するワイヤレスエージェント通信システムの基礎検討が完了し、実証用テストベッドの構築に着手することができた。
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