研究課題/領域番号 |
14350207
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報通信工学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
小関 健 上智大学, 理工学部・電気電子工学科, 教授 (40245791)
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研究分担者 |
工藤 輝彦 上智大学, 理工学部・電気電子工学科, 講師 (30053713)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2002年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 量子情報 / 非線形光学 / 光パラメトリック増幅 / 量子光信号処理 / 光積和演算 / 量子相関 / 分散等化 / 偏波モード分散 / 光信号処理 |
研究概要 |
強い量子相関を持つ光ファイバ型パラメトリック増幅器を実現して、周期ポーリングLNを用い量子相関状態での光積和演算の特徴を確認し、応用として量子分散補償を試みることを目標とした。理論解析ではFransonらの表現をベースに定式化して同時計測相関を求め光パケットのデータ復元が光ファイバ偶数次色分散を補償して可能なることを見出し、通信系と量子光学系の接点としてのOptics Lettersで高い評価で採録された。実験確認はシステム構成して総合確認の段階に達した。しかしすべての系を最適に稼動させ安定度を確保する高度な技術確立の問題点が顕在化した。特に、光ファイバパラメトリック増幅器、擬似位相整合LN光積和演算器の高品質化に新課題が見つけられた。光ファイバパラメトリック増幅器(FOPA)は試作特性確認から直交利得を利得帯域幅、飽和特性を確保しかつ信号アイドラ光子の量子相関を向上するには、偏波分散分布が非線形ファイバで均一でないなど基本問題解決が必要で新測定法を確立する契機となった。ひとつはpolarimetric OTDRでnon-spherical Rayleigh Scatteringを仮定した新技術でoptics Lettersに採録された。これにより偏波依存を考慮できる位相整合評価法を提案OFC2004で採録される実験成果を得た。光積和演算光学系を整備したが光学定盤上でのテーパ先球ファイバ結合で積出力は確認できたが効率安定度、輸入品の擬似位相整合LNの良品率の低さが障害である。高効率を狙い導波長40mmを用いると0.2nmの3dB変換帯域でFOPA系との光周波数調整が温度制御系の高度化と関連した作業となった。これら実験結果の一部は順次、Nonlinear Optics2004などで報告していく。その他、ベル基底のひとつがジョーンズ行列の固有状態であることを1998年QCMで報告しているが、そのテラビット伝送キャリア状態としてPMD耐力を評価しQIT-9で報告した。また、量子テレポーテーションにおけるBob光子の光ファイバ伝送劣化による未知光子偏波状態再現の忠実度限界を評価投稿した。
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