研究分担者 |
田村 安孝 山形大学, 工学部, 教授 (40171904)
湯浅 哲也 山形大学, 工学部, 助教授 (30240146)
細谷 貴亮 山形大学, 医学部, 教授 (50143102)
武田 徹 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (10197311)
深見 忠典 (深見 忠則) 山形大学, 工学部, 助手 (70333987)
笠原 照明 アステック株式会社, 研究開発部長
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2004年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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研究概要 |
高度な医療,予防的な医学の実践が強く望まれ,信頼性の高い早期診断手法の確立が急務となっている.診断に用いる医用データの種類も増大しており,多様な臨床観測からの多次元データを最大限に利用して,生体の状態や活動を評価し,対象システムのより確度の高い理解に至るには,マルチモーダルな情報融合処理による支援情報の提供手法の確立が課題となる. そこでまず,機能情報や確度の高い形態情報を抽出するアルゴリズムを追及した.放射光を利用した蛍光イメージングや位相強調イメージング,光透過型CTや超音波イメージング手法の開発である.これらからの獲得情報の活用には,対象の形態と機能のモデリング手法の構築が鍵となるが,心臓データ,頭部神経関連,指関節などについて検討を進めた. このとき,蛍光X線と散乱X線によるイメージでは異種情報が同時観測可能であり,その融合処理は情報の理解のみならず各々の情報の確度を向上する上でも有用であることを示した.また,蛍光画像の機能情報と,位相強調画像の高精度な形態情報の融合も有効であった.さらに,光CTにおいても,透過減衰情報とスペクトル幅広がり情報の融合処理の展開の可能性を確認した. 心動態評価では,SPECTとMRI情報の3次元統合表示システムを試作して,データ取り込みと表示が容易に行えるシステムの実現に努めた.このとき,情報融合の観点から位置合わせや計測特性パラメータの自動取得に必要な特徴抽出手法の開発実験を進めた. さらに,PETとMRIとの情報融合手法についても検討を進め,対象部位を頭部と腹部にしてデータ採取と位置合わせ手法を検討し,関心臓器以外で観測しやすい周辺臓器をマーカーとして検出利用する手法を導入してその有用性を確かめた. 今後,個々の観測対象に応じたシステムの最適化を進め,臨床の場で試用し,完成度を高めていくことにしている.
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