研究分担者 |
風間 基樹 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20261597)
畑中 宗憲 千葉工業大学, 工学部, 教授 (60333019)
國生 剛治 中央大学, 理工学部, 教授 (80286955)
沼田 淳紀 飛島建設, 技術研究所, 課長(研究職)
規矩 大義 関東学院大学, 工学部, 助教授 (70251759)
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研究概要 |
本研究の目的は,レベル2地震動時における礫質土および密な砂の液状化特性を検討し,現行の液状化判定方法の高精度化または新しい判定方法を提案することである。以下に示すような研究成果が得られた。 1.礫質土の液状化特性 九頭竜川および江戸川付近から採取した凍結不撹乱試料を用いて,礫混じり砂の液状化特性を室内液状化試験により検討した。礫の堆積構造と液状化特性の比較検討により,礫のみの堆積状態と,礫間の砂の堆積状態の両方が,液状化特性に影響を与えることが分かった。 2.礫地盤および密な砂地盤の液状化強度とN値のばらつきの原因を探る いくつかの密な砂地盤において,ほとんど同じN値および細粒分含有率であっても,液状化強度が異なることがあることが不撹乱試料の液状化試験より確認された。これには,N値の精度,粘性を評価するのに細粒分含有率の不適切等,いろいろな原因が考えられるが,N値にはあまり表れないセメンテーションのような年代効果が大きな影響を与えることが示唆される実験結果が得られた。 3.新しい液状化判定方法の提案 レベル2地震動では液状化に至るプロセスも重要な特性であるので、土の連続的な物性変化を表わす新たな指標を用いることにより新しい液状化判定方法の考え方を示すことができた。
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