研究課題/領域番号 |
14350281
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 大阪産業大学 (2003-2004) 名城大学 (2002) |
研究代表者 |
吉川 耕司 大阪産業大学, 人間環境学部, 助教授 (80220599)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | コンピュータ・グラフィックス / 都市整備事業 / 合意形成 / CGシステム / 景観シミュレーション / 土地区画整理事業 / 市街地開発事業 / CG / 住民合意形成 / インタラクティブシステム / GIS / 国際情報交換 / トルコ / インタラクティブCG / 地理情報システム / 3次元データモデル |
研究概要 |
都市整備の現場では、景観設計や合意形成の場面において、CGが頻繁に使われるようになってきた。一度データを入力すればわずかな変更で多様な計画案が作成できる操作性の高さ、視点移動の自由度が高いので計画案の検討がしやすいこと、さらに情報が正確に表現できる等の特質から、今後もCGの利用範囲や利用頻度はますます高まるものと考えられる。また、CGを用いることで、権利者の合意形成がスムーズに運ぶことが計画実務者の経験として報告されている。しかし、現在のCG分野の技術開発の動向には次の問題点が指摘できる。(1)GIS分野とCG分野の技術連携がなされておらず、データ取得に関しては個別対応となっている。(2)現存する汎用CG作成ソフトウェアでは、事業案検討の際の典型的な操作にしばしば煩雑な手続きを必要としている。 本研究は、こうした背景をふまえ、まちづくりにおけるプレゼンテーションの重要性を事例研究を通して明らかにした後、土地区画整理事業における権利者合意形成に寄与することを想定した、以下のような機能を持つ3次元CG呈示システムを開発したり、方法論を確立し、その有用性を検証した。(1)従来の研究成果であるCD-ROM電子住宅地図からのデータ取得と加工の経験を活かし、抽出した地理的データからの半自動的な建物形状CGデータ作成の方法論を開発した。(2)土地区画整理事業での計画案変更を想定し、議論のなかで計画案を修正して即時に変更案を示すというフィードバックが可能になるような機能を開発した。 このように本研究は、実際のまちづくりにおける方法に即した形での検討を行ったため、その成果は広く現実の計画実務に応用できると考えている。また、景観シミュレーションの枠を超えて、計画全体を通した効率的・体系的なCG活用の仕組みづくりへの寄与が期待される。
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