配分額 *注記 |
14,400千円 (直接経費: 14,400千円)
2004年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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研究概要 |
1)二本鎖DNA断片とT7 RNAポリメラーゼを用いた一過性RNAi誘導システムの開発 標的遺伝子の部分配列を有するdsRNAを試験管内で合成し,植物細胞内にPEGを用いたリポフェクションにより導入することにより,効率的に一過性RNAiを誘導することに成功した.トリプトファン生合成に関与するphosphoribosylanthranilate transferase遺伝子(PAT1)および,クエン酸回路に関与するsuccinate dehydrogenaseのiron-sulfur subunitをコードする遺伝子sdh2-1,およびその相同遺伝子sdh2-2の3'非翻訳領域(3'-UTR)を標的としてRNAiを誘導したところ,それぞれ,配列特異的に内生遺伝子発現を抑制できることを確認し,本手法の内在性遺伝子に対する有用性を検証した.さらに,ベルベリン産生植物であるオウレン培養細胞に本法を適用し,ベルベリン生合成遺伝子の同定のためスクリーニング法としての有用性を示した. 2)RNAi誘導システムの代謝工学への応用 RNAiの代謝工学への有用性を検証するために,RNAi法を用いて内生の代謝系遺伝子が抑制された安定形質転換体を作成し,その代謝解析を行った.トレニア(Torenia hybrida)の花弁色素アントシアニンの生合成経路に関わる酵素の一つであるChalcone synthase(CHS)遺伝子をターゲットとし,そのmRNA配列のうち、coding sequence(CDS)部分,3`untranslated region(3`UTR)部分の二本鎖RNAを転写産物として発現する形質転換体をそれぞれ作成し,両者の表現型,アントシアニン含量,mRNA量を比較,解析することで,RNAi法による遺伝子抑制に関する知見を得た.
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