研究課題/領域番号 |
14350503
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子構造物性(含繊維)
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
野瀬 卓平 東京工芸大学, 工学部, 教授 (20016405)
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研究分担者 |
平岡 一幸 東京工芸大学, 工学部, 助教授 (50267530)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | ミセル / 混合ミセル / 溶液 / 光散乱 / 両親媒性高分子 / 界面活性剤 / 中間相 / ライオトロピック液晶 |
研究概要 |
本研究は、両親媒性高分子が選択溶媒中で形成する会合体ミセルの多様性における「混合効果」・「多成分性」に注目し、混合ミセルの形成と秩序構造を解明しようとしたものである。種々の疎水性修飾したポリエチレングリコール水溶液を用い、光散乱・X線散乱・粘弾性などにより調べた。研究成果の内容は(A)希薄溶液中の混合ミセル、(B)混合ミセルが形成するリオトロピック液晶、(C)複数の会合性部分を有する両親媒性物質におけるゲル化と混合ミセル、に分けられる。得られた主な結果は次の通りである。(A)では、(1)単独では球状ミセルを形成するゲスト物質を紐状ミセル希薄溶液に添加すると、紐状ミセルの長さは急激に減少し、ゲスト物質10mol%程度において転移的に球状ミセルに変化する。(2)この現象は、ゲスト物質のミセル両末端への局在化を伴っていると考えられる、このことは自己無撞着(SCF)計算によるシミュレーションによっても支持される。(B)では、(3)等方相-液晶相転移は、力学的にゾル-ゲル転移として明確に観測される。(4)ヘキサゴナル液晶相を示す溶液に、単独で球状ミセルを形成する両親媒性物質を添加してもヘキサゴナル液晶相は比較的安定に保持される。(5)これに対し、立方晶相を示す溶液に、単独でヘキサゴナル液晶相を形成する両親媒性物質を添加すると立方晶相は容易に不安定となり崩壊する。(6)液晶相での会合体の会合数と充填密度の組成依存性を評価し、SCF計算によるシミュレーションの結果も用いて議論した。(7)(A)(B)いずれにおいても異なる疎水性部分のコアでの混和性は良い。(C)では、(8)ジブロック型両親媒性物質の形成するヘキサゴナル液晶相へ添加されたトリブロック型両親媒性物質はブリッジ・ループを形成して一定程度混和する。
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