研究課題/領域番号 |
14350528
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
海洋工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
奥野 武俊 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60081395)
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研究分担者 |
細田 龍介 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30081392)
中谷 直樹 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30326277)
山田 智貴 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90240027)
鈴木 敏夫 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80029107)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 沿岸域環境 / モニタリング / 海水の自動分析 / 画像計測 / 生態系モデル / データ同化 / 時間連続計測 |
研究概要 |
沿岸域における環境モニタリング手法をあたらに開発する目的で行われた本研究では、画像計測を使った広域計測、海水の栄養塩を連続分析・解析する手法の開発、およびそれらによる計測値と数理モデルとの同化手法の基礎的な研究の3つのテーマが設定され、それぞれに以下のような成果が得られた。 1.画像データを使ったクロロフイル分布の計測と、流場の速度分布計測については、従来からリーモトセンシング分野で提案されている2つの周波数における分光画像を使う、いわゆるオーシャン・カラーアルゴリズムは、クロロフイル濃度が高く、浮遊粒子の影響が少ない場合には良い結果となる。しかしながら、沿岸域では浮遊する懸濁物質の影響が強く、海域によってはクロロフイル濃度が低い場合もあり、本研究では新しいアルゴリズムの開発を試み、今後の研究に対する指針が得られた。 2.クロロフイル分布画像を用いた流速分布の計測に、PIV手法を適用するためには、カメラ画像を地図座標に変換して、濃度相関法を用いることが有効であることを示し、それによって得られた由良における潮流は、計測値や計算結果とよく合うことを確認した。 3.海水の栄養塩計測のために、フローインジェクション手法を実用化する方法について研究し、亜硝酸計測については、かなりの精度で計測できるシステムを構築・製作した。すなわち、ポンプ系、試薬の混合手法、吸光度計測のための小型セルなどを設計・製作して、開発したシステムの有効性を示した。さらに、硝酸を計測するために、亜鉛を用いた還元法を使う手法を検討した。 4.発光試薬を使わない紫外線による吸光度計測法については、可決すべき問題点を明らかにできた。 5.計測データを数理モデルと同化する手法については、その基礎的な研究を行い、今後の発展が期待できることを確認した。データ同化手法は高度モニタリングのために進展させる必要がある。
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