研究課題/領域番号 |
14360019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松本 省吾 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90241489)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
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キーワード | リンゴ / バラ / Malus / Rosa / 自家不和合性 / 単為結果性 / 花器官分化 / 棘 |
研究概要 |
リンゴの自家不和合性と単為結果性関連遺伝子群、バラの花器官分化と棘形成に係わる遺伝子群の解析を行い、以下の成果を上げた。 1.リンゴ自家不和合性については、(1)リンゴ栽培種‘旭'のS_<10^->、S_<25>-RNase遺伝子群の構造を明らかにし、PCR-digestion解析法によるS_<10^->、S_<25>-RNase allele同定法を確立した。(2)日本と西欧の3-RNase alleleの対応関係ならびに西欧のS_6-RNase等8種類のS-RNase遺伝子構造を明らかにし、S遺伝子型表記の混乱を解消してS-RNase allele表記を数字表記に統一した。(3)S遺伝子型未同定栽培種を中心に310種の5遺伝子型を解析した。18品種について交配ならびに後代解析によりS遺伝子型を確認し、42栽培種について19種のSSRマーカー解析を行い8品種の来歴・系図を明らかにした。 2.リンゴ単為結果性については、(4)リンゴ栽培種‘印度'から単為結果性関連遺伝子群MdiPI、MdTM6、MdiMADS13を単離し、構造及び発現解析奪行った。(5)単為結果性リンゴ作出用遺伝子導入ベクターpMSK-antiMdTM6、もしくはpMSK-antiMdiMADS13を持つAgrobacteriumをリンゴ栽培種‘Green Sleeves'に感染させ、トランスジェニックリンゴを作出した(現在育成中)。 3.バラ花器官分化については、(6)野生バラ(Roza rugosa和名ハマナス)から単離した花弁と雄ずいの分化制御に関わるMADS遺伝子群(MASAKO BP、B3、euB3)のゲノム解析を行い、これら遺伝子群をそれぞれ単独でシロイヌナズナに導入した。導入個体間の交配によりホメオティック変異体を作出し、器官分化に必須の遺伝子の組み合わせを明らかにした。(7)ハマナスから単離した雄ずいと雌ずいの分化制御に関わるMADS遺伝子群(MASAKO C1、D1)を導入したシロイヌナズナとトレニアのホメオティック変異を解析し、これら遺伝子群の機能を明らかにした。(8)ハマナスから花弁、雄ずい、雌ずいの分化制御に関わるSEPALATA3(SEP3)ホモログ遺伝子を単離し、構造および発現解析を行い、シロイヌナズナに導入し機能解析を行った。グリーンローズのホメオティック変異(花弁、雄ずい、雌ずいのがく化)に、MADS遺伝子群の変異は関わっていない可能性が示唆された。 4.バラの刺形成については、(9)ハマナスと棘のない野生バラ(Roza multiflora)を交配したF1個体を育成し、Roza multifloraとの戻し交雑を行った。
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