| 研究課題/領域番号 |
14360023
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| 研究種目 |
基盤研究(B)
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| 配分区分 | 補助金 |
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| 応募区分 | 一般 |
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| 研究分野 |
園芸・造園学
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| 研究機関 | 岡山大学 |
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研究代表者 |
稲葉 昭次 岡山大学, 農学部, 教授 (90046491)
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| 研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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| 研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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| 配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2002年度: 9,200千円 (直接経費: 9,200千円)
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| キーワード | 果実成熟 / エチレン生合成 / MADS遺伝子 / ポリガラクツロネース / rinトマト / 形質転換トマト / ポリガラクツロナーゼ / 細胞壁多糖類 / 細胞壁構成成分 |
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| 研究概要 |
追熟型と非追熟型果実の本質的な相違点である成熟エチレン生成機構の有無と果肉の軟化様相について、分子生物学的に解析を加えた。
1 MADS遺伝子のクローニングと発現解析
追熟型としてバナナとメロン、非追熟型としてブドウとキュウリを用いてMADS遺伝子をクローニングし、果実の発育および成熟に伴う遺伝子の発現量を解析した。両型の果実に共通してMADS遺伝子の発現はみられたが、発現量には発育や成熟による大きな変化はみられなかった。
2 MADS遺伝子の成熟不全トマトへの導入
MADS遺伝子は追熟型果実と非追熟型果実で共通して発現していたので、MADS遺伝子の欠損により成熟不全となっているrinトマトへブドウのMADS遺伝子を形質転換したところ、rinトマトの成熟能が回復した。このことは、非追熟型果実であるブドウのMADS遺伝子が追熟型果実であるトマトでも成熟に強く関わっていることを意味しており、MADS遺伝子はエチレンよりも上流で両型の果実の成熟支配因子として作用している可能性が強く示唆された。この考えを補強するため、別の成熟不全トマトであるnorを加えて、エチレン生合成関連遺伝子の発現解析も行った。
3 軟化様相の異なる3種のナシ果実の比較
軟化様相が著しく異なるセイヨウナシ、チュウゴクナシ、およびニホンナシ果実を用いてその原因を解析した。その結果、3種のナシ果実の軟化様相の差異は、ポリガラクツロネース(PG)遺伝子の発現の有無に起因していた。追熟型のセイヨウナシではエチレンを伴ってPGの強い発現誘導がみられ急速に軟化した。非追熟型のニホンナシではエチレン生成もPG発現もなく軟化も緩慢であったが、エチレン処理によってはPGの発現が誘導され軟化した。多量のエチレン生成を伴う追熟型のチュウゴクナシではPGの発現は全くなく、そのため軟化しないと思われた。
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