研究課題/領域番号 |
14360067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物生産化学・応用有機化学
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
瀬戸 治男 東京農業大学, 応用生物科学部・生物応用化学科, 教授 (10013335)
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研究分担者 |
須恵 雅之 東京農業大学, 応用生物科学部・生物応用化学科, 助手 (10328544)
降旗 一夫 東京大学, 大学院・農学系研究科, 助手 (20219091)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | テルペノイド / 放線菌 / isopimaradine / メバロン酸経路 / mevashuntin / HMG-CoA reductase / メバロン酸経路遺伝子 / ジテルペン / テルペン / pimaradiene / mevinolin / フラキノシン / Sterptomyces sp.CL190 / naphterpin / phenazinomycin / furaquinocin / MEP経路 / トリテルペン化合物 / helvolic acid |
研究概要 |
本研究は放線菌から新規テルペノイドを発見し、その化学的および生物学的研究を行うことであった。その方針として、メバロン酸経路を有する放線菌を単離し、その菌株からテルペノイド化合物を単離することを目指した。このために、メバロン酸経路の鍵酵素であるHMG-CoA reductase遺伝子をプローブとして、スクリーニングを行った。予想に反してこの探索系で陽性を示す菌株は数少なかった。しかし単離した菌株からは、数種の新規テルペノイドの単離に成功した。本研究で得られた新規化合物は数種あるが、そのうちの1つは、従来放線菌からの生産の報告が全くないジテルペンであるisopimaradiene骨格を有する化合物であった。特許の関係で詳細を記述することは出来ないが、本化合物はEGF receptor protein tyrosine kinaseの強力な阻害活性を示すことが判明し、その詳細な生物活性の検討が進行中である。また別種の放線菌から新規テルペノイド化合物の単離に成功しており、その生物活性の検討が進行中である。また、本研究では放線菌におけるメバロン酸経路とテルペノイド生合成の関係を解明するため、テルペノイド生産菌株の遺伝子の研究をも行った。その結果、放線菌においては、メバロン酸経路の周辺には、テルペノイド生合成遺伝子が存在し、クラスターを形成していること、すなわち放線菌においては、メバロン酸経路は二次代謝であるテルペノイド生産のために存在していることを証明した。またこの経路の遺伝子は生育の後期、すなわち二次代謝産物の生産が開始される時期に発現することも証明した。また、メバロン酸経路を有する菌株において、この経路を阻害することにより新規化合物の生産に成功した(mevashuntin)。これらの知見は今後テルペノイドを生産する放線菌に関する研究を行う上で重要なものと考えられる。
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