研究課題/領域番号 |
14360069
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学・製品科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50187259)
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研究分担者 |
清水 誠 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30114507)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
16,100千円 (直接経費: 16,100千円)
2004年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2003年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
2002年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | FXR / BABP / IBAT / 胆汁酸 / CDCA / ABCG5 / ABCG8 / コレステロール / 小腸 / 排出トランスポーター / LXR / Caco-2 |
研究概要 |
(1)胆汁酸結合タンパク質の機能 胆汁酸結合タンパク質とFXRはともに胆汁酸を結合することから、FXRによる胆汁酸結合タンパク質発現亢進はFXRよりリガンドを奪うネガティブフィードバック機構なのか、もしくは結合タンパク質が効率的にFXRにリガンドを供給するかについて検討を行った。結合タンパク質発現細胞株では、トランスポーターを介さずに細胞内に取り込まれるケノデオキシコール酸(CDCA)においてFXRの活性化が見られ、FXRとBABPの間でリガンドの効率的な受け渡し作用が確認できた。IBAT発現プラスミドを用いて一過的にIBATを発現させた細胞においても、同様の効果が検証された。さらに、IBATを介して取り込まれる抱合型胆汁酸において、より顕著な活性化が認められた。この作用は、IBATとBABPが共存しても単純拡散で細胞内へと侵入する非抱合型の胆汁酸の取り込みは上昇しないのに対し、抱合型胆汁酸の取り込みは著しく亢進することより、細胞表面においてIBATにより取り込まれた抱合型胆汁酸をBABPが効率よく細胞内へと輸送することによるものと考えられた。 (2)FXRの活性化、リガンド結合活性評価系の構築 Luciferaseアッセイ法により、FXR活性を亢進または減弱させる食品成分の評価が可能となった。食品成分160種類の内、亢進させるもの、減弱させる因子がそれぞれ見出された。また、96穴プレートを用い、FXRリガンド結合領域と食品因子が結合するとCoactivatorをリクルートし、その結果Coactivatorと融合させたアルカリホスファターゼにより発色するシステムを構築した。この評価系を用い、同様の試料について結合活性について解析を進めている。
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