配分額 *注記 |
14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2002年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
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研究概要 |
植物性飼料原料の魚類に対する利用性および安全性を検討し,環境にやさしいEnvironment-Friendly Diet(Eco-Diet)の開発をめざした。すなわち,養殖生産量の高いブリ,マダイ,ニジマス,コイを対象魚種として,遺伝子組換大豆を含む大豆油粕およびコーングルテンミール,ヒスタミンを高濃度で含有する魚粉等の各種タンパク質原料の安全性と利用性を詳細に検討し,良質な魚粉および動物性タンパク質に依存せず,環境負荷物質の排泄低減養魚飼料の開発に必要な基礎知見の集積を目的とした。 以下の試験を期間内に行った,1)各種飼料原料に含まれるリンの吸収率を詳細に検討した。2)魚粉と代替タンパク質の配合し,環境負荷低減飼料の開発を検討した。3)遺伝子組換作物由来の飼料原料の利用性・安全性を検討した。4)新しい飼料原料としての蛹ミールの有効成分について,けんとうした。6)脂肪の配合量を増加させタンパク質節約効果をもたらせリンおよび窒素の排泄量低減への効果を検討した。7)植物性原料配合飼料におけるアミノ酸キレート微量元素の有効性を検討した。8)最終的に得られた成果に基づき魚にも環境にもやさしいEco-Dietの開発を検討した。 その結果,リン含量の少ない植物性原料を適切に配合することにより,養殖魚の成長を妨げず,排泄されるリンの排泄量が低減できることがわかった。さらに飼料中の脂肪含量を増加することにより,タンパク質節約効果がもたらせ,窒素の排泄量が著しく低減した。さらに,遺伝子組換飼料原料の利用性は,非組換原料と遜色がないことが明らかとなった。
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