研究課題/領域番号 |
14360132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業経済学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
甲斐 諭 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70038313)
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研究分担者 |
中原 准一 酪農学園大学, 環境システム学部, 教授 (60048121)
佐々木 市夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (70125384)
中嶋 康博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50202213)
松田 友義 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70159151)
早川 治 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (00096885)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
15,900千円 (直接経費: 15,900千円)
2004年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
2003年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 畜産フードシステム / BSE / 口蹄疫 / HACCP / 安全性競争 / 安全性確保 / 衛生管理 / 品質保証システム / 有機畜産 / HACCP方式 / GAP(一般的衛生管理事項) / トレーサビリティ・システム / ISO9000シリーズ / トレーサビリティシステム / 電子タグ / 中国ブロイラー産業 / 豪州牛肉産業 / 費用対効果分析 |
研究概要 |
本研究は、世界の畜産フードシステムにおける狂牛病と口蹄疫の対策、HACCP導入等による安全性確保のための費用とその効果との相対関係を分析し、かつ、それに関する諸外国の学会動向を把握するために計画立案された。 本研究の到達点は以下の5点である。 第1は、我が国と世界の各地で頻発している畜産物の安全性を脅かしている原因とその対策としての検査体制の構築、HACCPの導入に関する情報と諸外国の学会動向を、研究メンバーが世界各地での過去の留学や調査で得た人脈・情報源から直接入手して、世界の畜産フードシステムの安全性に関する経済分析を行った。 第2は、世界の畜産フードシステムは、将来、「コスト競争の時代」から「安全性競争の時代」に転換するものと考え、畜産フードシステム研究の新たな分野(「安全性確保の経済学」)を開拓しようと試みた。 第3は、WTO体制下で、益々、低下する関税率と畜産物の輸入拡大を考慮し、国際貿易問題には、「安全性確保」、「衛生管理」を前面に出した貿易理論の構築が不可欠であることを理論的・実証的に考察した。 第4は、我が国の畜産フードシステムが世界の動向を参考にして、畜産物の生産段階、製造工程、卸売・小売等の流通段階においてHACCPを導入し、「安全性確保」、「衛生管理」、「品質保証システム」に関する改善対策を急ぐべきであることを提案した。 第5は、日本、韓国、欧州、米国、大洋州等の主要国における畜産物の安全確保に関する農業経済学会の研究動向を参考にして、我が国の農業経済学会もその分野の研究の深化を図ることの重要性を提起した。
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