研究課題/領域番号 |
14360146
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
農業機械学
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
飯本 光雄 千葉大学, 園芸学部, 教授 (90009324)
|
研究分担者 |
天野 洋 千葉大学, 園芸学部, 教授 (00143264)
雨宮 良幹 千葉大学, 園芸学部, 教授 (40114227)
丸尾 達 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (20143266)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
|
キーワード | 電気分解酸性水 / 防除 / 露地野菜 / 減農薬 / 無農薬野菜 / 代替農薬 / 無農薬 / 農薬代替資材 / 電気分解水 / 露地野粟 / 機能水 / 無農薬栽培 / 天敵 |
研究概要 |
本研究は、人と環境にやさしい野菜栽培を実現するための減農薬・無農薬栽培技術の確立を目標としており、そのために電気分解酸性水の利用と農薬代替資材等を用いた野菜栽培技術の開発を目指している。 筆者はすでに、平成8年〜平成9年度の科研費補助金による実験により、電気分解酸性水がキュウリのうどんこ病(Sphaerothecafuliginea Pollacci)およびベト病(Pseudoperonospora cubensis Bostwzew)に対して防除効果があることを確認した。また、同時に葉やけと呼ばれる生理障害の発生も認められたが、この生理障害の発生を抑えるためには、電気分解酸性水のpHを4程度で散布すると同時に、堆肥などの有機質を多く投入した土壌で栽培する必要のあることを確認した。今回の実験では、まず電気分解酸性水によるナミハダニ(Tetranychus urticae Koch)の卵およびメス成虫に与える影響について検討したが、イチゴ農家で言われている程の防除効果は認められなかった。 つぎに、土壌病害虫防除に関する実験として、堆肥投入による土壌病害防除効果についての検討を行った。その結果ホウレンソウ萎凋病に対して顕著な抑制効果が認められた。また、農家が減農薬・無農薬栽培で実際に利用している木酢液を用いた栽培試験を行った。ここでは、ナシ剪定枝の木酢液がホウレンソウその他の作物に散布した場合の成育に及ぼす影響について検討した。複合堆肥の土壌病害虫抑制効果とナシ剪定枝の木酢液がホウレンソウその他の作物の成育に対する影響について貴重なデータが得られた。 一般に成育が旺盛な作物は、病気に対して抵抗力があると言われている。今回の実験結果から、圃場への堆肥投入による旺盛な作物成長が可能となり、それに加えて電気分解酸性水を利用した防除法の併用により、減農薬・無農薬栽培が比較的容易に可能であると思われる。
|