研究課題/領域番号 |
14360158
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
畜産学・草地学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齋藤 忠夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00118358)
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研究分担者 |
川井 泰 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (00261496)
北澤 春樹 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10204885)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
12,500千円 (直接経費: 12,500千円)
2003年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2002年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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キーワード | 乳タンパク質 / エピトープ解析 / アンジオテンシンII / ATI受容体 / アンジオテンシンII受容体 / 降圧性ペプチド / SHR / 空咳 / 降圧ペプチド |
研究概要 |
本研究の狙いは、空咳の原因となるACEを阻害せずに昇圧ペプチドであるアンジオテンシンIIレセプター(AT1受容体)をブロックするペプチドを、食品として安全性が担保されている乳タンパク質より誘導調製し、利用することにある。 まず、オランダのDMV社より世界的な規模で市販されており安定供給が見込まれるカゼインおよびホエイタンパク質の加水分解試料に対して、降圧活性ペプチドのライブラリーを作成した。そして、当研究室で確立している手法を用いて、各種ペプチドの単離精製を逆相クロマト、HPLC分取などを駆使して行い、そのペプチドの一部の化学構造を解明した。また、化学合成ペプチドでその降圧活性を高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて確認した。 その後、アンジオテンシンII受容体を遺伝子組み換え法で大量調製することが難しかったので、市販のラット平滑筋細胞からのAT1受容体発現膜およびラット肺からの同発現膜を調製した。これらの膜に対するI^<125>標識アンジオテンシンIIの結合性を阻害する降圧性ペプチドをライブラリーより検索した結果、強い降圧作用を有する「テトラペプチドALPM」を発見した。本ペプチドは、空咳が出ない将来有望なペプチドであり、応用性が高いと考えられた。 研究成果は、1回の学会発表と、国際誌への2報の報告に繋がった。
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