研究課題/領域番号 |
14360163
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
酒井 仙吉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (80114487)
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研究分担者 |
今川 和彦 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00291956)
青木 不学 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教授 (20175160)
伊藤 喜久治 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (50100045)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
17,000千円 (直接経費: 17,000千円)
2003年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
2002年度: 10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
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キーワード | アミノ酸オキシダーゼ / 過酸化水素産生酵素 / 乳房炎 / マウスミルク / 牛乳 / 細菌殺滅 / ラクトパーオキシダーゼ / 殺菌作用 / ホルモンによる制御機構 / 過酸化水素感受性細菌 / 発生期酸素感受性細菌 / 過酸化水素 |
研究概要 |
マウスミルクに存在するアミノ酸オキシダーゼとラクトパーオキシダーゼを用いた。ゲルろ過を用いて分子量13万の分画からアミノ酸オキシダーゼ、分子量7万の分画からラクトパーオキシダーゼを得た。培養液における濃度は、マウスミルクの1/10に調整した。細菌として、乳房炎乳から分離したスタフィロコッカス、ストレプトコッカス、クレブシラ、大腸菌を用いた。アミノ酸オキシダーゼ単独でスタフィロコッカス、ストレプトコッカス、大腸菌の増殖が抑制された。クレブシラは増殖したがラクトパーオキシダーゼを添加すると増殖できなかった。クレブシラはカタラーゼ活性が高いため過酸化水素に抵抗性を示し、毒性は発生期の酸素によるものと考えられた。いずれにおいても2種類の酵素が必須であり、共存していても高い過酸化水素濃度であった。用いた酵素濃度は10%に希釈されたものであり、このことから2種類の酵素が協同し、乳房内で細菌を殺していると結論した。 ホルスタイン(初期から10ヶ月目)と黒毛和種(初期から3ヶ月間)から得た牛乳を用い、過酸化水素〓生能を調べた。牛乳をゲルろ過によって分離したところ、分子量約1万の画分に活性が認められた。分離パターンは2つの品種間で同じであった。37℃で2時間インキュベートとすると過酸化濃度が約5倍に増加した。泌乳時期でみると初期と末期で少なく、中期で多い傾向が認められた。 (イオン交換クロマトによる精製を進めていて、分子量1.3万と1.6万のいずれかであることが判明している)
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