研究課題/領域番号 |
14360194
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
代田 欣二 麻布大学, 生物科学総合研究所, 教授 (70147974)
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研究分担者 |
池田 輝雄 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (60151297)
村上 賢 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (80271360)
代田 眞理子 (剤)食品薬品安全センター, 秦野研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | ダイオキシン類 / PCB / 内分泌撹乱物質 / 環境ホルモン / 卵巣 / 内分泌撹乱化学物質 |
研究概要 |
本研究は次世代卵巣におけるPCB126の標的細胞・分子とその障害機構を探索することを目的とし、以下の結果を得た。 (1)雌ラットに妊娠前から妊娠〜離乳までPCB126を投与し、出生子の卵巣の形態と機能への影響について評価したところ、PCB126が次世代の卵巣に直接作用し遺伝子発現や卵胞発育を阻害する事、小型卵胞の発育や初期卵巣形成にはほとんど影響しない事が示唆された。(2)妊帳15日目のラットにPCB-126を投与し、雌出生仔の生殖機能に及ぼす影響を評価したところ、単回曝露でも初回排卵数を減少させ、その臨界期が胎齢15日以降である事が示唆された。(3)旺娠15日目のラットにPCB126を投与し、出生仔卵巣における卵胞発育とステロイドホルモン産生を評価したところ、生後15日、24日の卵巣で前胞状及び胞状卵胞数減少、血中inhibin、E_2濃度低下、血中FSH濃度上昇、ステロイド産生関連遺伝子発現量減少が確認され、PCB126の卵胞発育およびステロイド合成機構の阻害が示された。(4)経胎盤曝露と経乳汁曝露による卵巣への影響を比較するため、妊娠15日目のラットにPCB126を投与し養母交換実験を行った。その結果、いずれの経路でも出生児卵巣における卵胞発育は阻害され初回排卵数が減少したが、その影響は経乳汁暴露を受けた動物により強く現れた。(5)24日齢の雌ラットにPCB126を経口受与し、24時間後にPMSGを注射し、卵胞発育、ステロイドホルモン関連遺伝子の発現。初回排卵を評価した。その結果、投与PCB126は大型卵胞の発育とその後の排卵機構には影響せず、この時期の卵巣はPCB126に対する感受性が低いことが示唆された。(6)PCB126の標的細胞探索のため、特定卵巣組織回収と遺伝子解析へのLaser Microdissection法の応用について検討し、その有用性を確認した。
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