研究課題/領域番号 |
14360197
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
篠山 浩文 千葉大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (40211958)
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研究分担者 |
塚越 覚 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助手 (40270863)
宮本 浩邦 (株)日環科学, 代表取締役
坂本 一憲 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (10225807)
石川 恵子 (財)日本園芸生産研究所, 主任研究員 (20212839)
井藤 憲次 (株)カナガワファニチュア, 代表取締役
宍戸 雅宏 千葉大学, 園芸学部, 助教授 (80302537)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2004年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2002年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | スギ葉面 / PCR-DGGE法 / スギ資源 / 菌相解析 / 糖質分解酵素 / リグニン分解能 / Strobilurus ohshimae / Pestalotiopsis属 / BIOLOG / Pestalotiopsis / スギエダタケ / 木質廃棄物 / リグニン分解酵素 / 再資源化 / エピファイト / スギ / 配糖化 / 葉面糸状菌 / 好熱性細菌群 / 家畜排泄物 |
研究概要 |
本研究は、木質特にスギ廃棄物および家畜排泄物を具体的に再資源化するために、我々が分離した葉面糸状菌群等に対して、それらの生態・培養特性、特異機能等を解析、評価し、配糖体、酵素剤、完熟堆肥などの製品化システムを確立、実用化することを目標としたものである。以下の5項目を中心に検討した。(1)葉面微生物の生態・生理の解析(2)木質分解菌が生産する糖質分解酵素群およびリグニン分解能の評価(3)微生物相解析手法の確立(4)Pestalotiopsis属糸状菌による家畜排泄物消臭メカニズムの解析(5)実用化への取り組みと産官学共同体制の構築。このうち、(3)に関しては、スギ葉から直接DNAを抽出してPCR-DGGE法を行うことで葉面細菌相解析を試みたところ、バンドが一本のみしか検出されなかったため菌相解析には至らなかった。そこで、BIOLOGのGNマイクロプレートを使用して、スギ葉面に生息する細菌群の資化性を利用する方法で培養を試みた。その結果、ブイヨン寒天培地上では細菌の存在が観察されなかった生葉サンプルにおいても、数ウェルが発色するなどマイクロプレートの有効性が確認できた。このGNマイクロプレートの発色ウェルを利用して、DNA抽出を行い、PCR-DGGE法によりスギ葉面細菌相を観察した。その結果、一本のスギ内においては菌相が類似していることが確認できた。一方、生葉、老化葉、落葉、リターの老化段階別では老化段階が進むにつれて菌相の変化がみられた。この結果は、懸濁法を用いたブイヨン寒天平板培地の様子や、GNマイクロプレートの発色ウェルの数などからも確認できた。また、このPCR-DGGE法を用いて、地域ごとの菌相を比較した。群馬県では、一本一本の木において菌相がばらついた。一方、京都府や千葉県においては、試料採取地点が離れているにも関わらず類似した菌相が観察された。これは、スギにおける生育環境が優れているか否かの要因が関係していると考えられた。
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