研究課題/領域番号 |
14370008
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
解剖学一般(含組織学・発生学)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
澤田 元 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90101112)
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研究分担者 |
菅野 洋 横浜市立大学, 医学部, 助教授 (40244496)
出澤 真理 京都大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (50272323)
山田 人志 横浜市立大学, 医学部, 講師 (70240033)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
2004年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2002年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 骨髄間質細胞 / 多分化能 / 幹細胞 / 神経細胞 / パーキンソン氏病 / 破骨細胞 / 細胞融合 / ホルボールエステル / 骨髄 / 間質 / 分化 / 多核 / 巨細胞 / 巨核球 / 脂肪細胞 / 骨格筋 / STAT / 神経分化 / Notch / myoblast / myotube / MyoD / Hes5 |
研究概要 |
骨髄間質細胞をNotchの細胞質ドメインの遺伝子導入とbFGFなどのサイトカインによる刺激により神経細胞へと分化させることに成功した。この方法ではグリア細胞への分化はほとんど起こらず、神経細胞が高い効率で得られた。これらの神経細胞は電気生理学的にも神経の性質を示し、機能していることが示された。さらにGDNFなどで刺激することでドーパミン産生性の神経細胞へと分化の方向を制限することができ、これらをパーキンソン氏病のモデルラットに移植するとその症状が抑制され、パーキンソン氏病治療への臨床的な応用への可能性が開けた。 また、ラット骨髄間質細胞より得た一部のクローンは、腫瘍プロモーターTPA処理により、多核の巨細胞へと変化した。酒石酸耐性酸性フォスファターゼなど種々のマーカーの発現からは破骨細胞様であることが示唆された。骨髄の間質細胞から造血系の細胞が分化した珍しい例と考えられる。また、骨髄間質細胞は多分化能を示すことで著名であるが、そのメカニズムとして、分化した細胞と融合するためではないかという仮説があるが、このクローンにGFP、CFPなどのマーカー遺伝子を導入、異なるマーカーを発現する細胞を混合して追跡した結果、複数のマーカーを発現する多核の細胞が出現し、細胞融合が起こっていることが示された。このことは骨髄間質細胞の多分化能の本質を観察している可能性がある。一方、endomitosisによっても多核細胞が形成される場合があるが、細胞融合とendomitosisの両方が起こっている可能性が高い。
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