研究課題/領域番号 |
14370015
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
當瀬 規嗣 札幌医科大学, 医学部, 教授 (80192657)
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研究分担者 |
堀尾 嘉幸 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30181530)
山田 陽一 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30284996)
小林 武志 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80363688)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2004年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
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キーワード | L型カルシウムチャネル / 心筋細胞 / パッチクランプ / βサブユニット / CSN-5 / Jab1 / カルシウムチャネル |
研究概要 |
心筋L型カルシウムチャネルのβサブユニットのカルシウムチャネル機能における役割を明らかにする目的で、ラット心筋細胞よりβサブユニットの遺伝子をクローニングした。得られたβサブユニットの配列は、それまでの報告とことなる配列を示し、β_<2C>と名づけた。そこで、培養細胞に再構成したL型カルシウムチャネルに新たに得られたβ_<2C>サブユニットを加えてチャネル機能をパッチクランプ法で観察すると、心筋細胞で通常見られるカルシウムチャネル電流の特徴をよく再現できた。さらに、単一チャネル記録法により、β_<2C>サブユニットを用いて再構成したチャネルの単一チャネル活動を、ラット心筋細胞のカルシウムチャネルと比較すると、単一チャネル活動においても、両者の活動は良く似ていることがわかった。したがって、このβ_<2C>サブユニットが心筋で実際に機能しているβサブユニットであると考えられた。こうして、βサブユニットのような細胞内側からカルシウムチャネルに結合するタンパク分子がL型カルシウムチャネル機能に重要であることが明らかになったので、ほかのタンパク分子の結合の可能性について、yeast-two-hybrid法で検討した。こうして、転写因子のひとつであるCSN-5/Jab1がカルシウムチャネルのαサブユニットのII-IIIリンカーに直接結合する可能性を見出した。そこで、免疫沈降法によりαサブユニットとCSN-5/Jab1が直接結合することを確認した。さらに、免疫蛍光染色により両者がラット心筋細胞で近接して細胞膜に存在することを確認した。パッチクランプ法によりCSN-5/Jab1の発現をsiRNAにより抑制した培養細胞ではカルシウムチャネル電流が大きくなることが示され、CSN-5/Jab1は定常的にカルシウムチャネル機能を抑制的に制御していることが明らかとなった。
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