研究課題/領域番号 |
14370069
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
井藤 久雄 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 教授 (60127610)
|
研究分担者 |
守山 正胤 国立大学法人大分大学, 医学部, 教授 (90239707)
庄盛 浩平 (庄森 浩平) 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (60314572)
尾崎 充彦 国立大学法人鳥取大学, 医学部, 助手 (40325006)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
13,600千円 (直接経費: 13,600千円)
2004年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 7,600千円 (直接経費: 7,600千円)
|
キーワード | ヒト消化器がん / 細胞周期 / アポトーシス / ドーマンシー / RUNX3 / ARPP / COX-2 / FAS / ヒト胃癌 / 発現ベクター / Skp2 / PTEN-Akt / 細胞増殖活性 / 腫瘍内微小血管 / 抗FAS抗体 / シグナル伝達 / 胃腺種 / 胃癌 / 消化器癌 / 細胞増殖 / ARPP遺伝子 / tegafur |
研究概要 |
1.in vivoでの検討 (1)ドーマンシーの状態にある胃腺腫では粘膜内胃癌に比較して、アポトーシス・インデックス(AI)が有意に高く、細胞増殖活性は低かった。その因子として、腫瘍内微少血管数、dThdPase、COX-2、P53発現の関連が示された。 (2)RUNX3は胃主細胞、G細胞、食道表層粘膜上皮、肺胞上皮などに発現しており、胃、食道、口腔および肺癌細胞で発現が著しく低下していた。 (3)新規遺伝子ARPPは心筋細胞を含む筋細胞で発現し、除神経により発現が亢進した。 (4)Cyclo-oxygenase(COX)-2の発現を口腔癌、食道癌、胃癌、肺癌、悪性繊維性組織球症で検討し、腫瘍内微少血管数、AIとの関連を明らかにし、Skp2と相関することを示した。 (5)癌抑制遺伝子Fhitの発現を胃、大腸、胆嚢の腺腫、癌腫で検討し、癌化の早期事象であり、Mlh1と相関しているが、P53とは関連のないことを示した。 2.in vitroでの検討 (1)RUNX3を胃癌培養細胞株に導入すると、細胞増殖が抑制されるが、アポトーシスは誘発されなかった。 (2)COX-2選択的阻害剤は食道癌、胃癌培養細胞株の増殖を抑制し、細胞周期停止を誘導するが、アポトーシスは誘発しなかった。 (3)Fasによるアポトーシス・シグナルはミトコンドリアを経由し、さらに、PI3K-Akt系が関与している。PI3K阻害剤は培養細胞株のアポトーシスを亢進し、その原因分子を解明した。 3.その他 (1)本研究において特異的な抗ARPP、RUNX3抗体およびRUNX3発現組換ベクターを作製し、さらにARPPノックアウトマウスを作製した。
|