研究課題/領域番号 |
14370082
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験病理学
|
研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
池原 進 関西医科大学, 医学部, 教授 (90108986)
|
研究分担者 |
足立 靖 関西医科大学, 医学部, 助教授 (10268336)
安水 良知 関西医科大学, 医学部, 助教授 (00142753)
稲葉 宗夫 関西医科大学, 医学部, 助教授 (70115947)
比舎 弘子 関西医科大学, 医学部, 講師 (90151422)
土岐 純子 関西医科大学, 医学部, 講師 (40077681)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2002年度: 8,600千円 (直接経費: 8,600千円)
|
キーワード | 骨髄移植 / 臓器移植 / 造血幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 再生医療 / 骨髄内骨髄移植 / 灌流法 / 難病 / 自己免疫疾患 / カニクイザル / 再生医学 |
研究概要 |
新しい骨髄移植の方法を開発し、次のような結果が得られた。 申請らは、革新的な骨髄移植方法("灌流法"と骨髄内骨髄移植:IBM-BMT)を開発した(特開2001-172188,特願09/531891)。この方法により、多能性造血幹細胞(P-HSC)だけでなく、間葉系幹細胞(MSC)もドナーの正常な細胞に置換できるため、ほとんどの難病が治療可能と考えられる。 実際、これまで、通常の静脈内の骨髄移植(IV-BMT)では治療できなかった骨粗鬆症,感音難聴,肺気腫等がIBM-BMTにより治療できることが明らかになった(印刷中)。さらに、臓器移植もIBM-BMTを併用することによってmildなconditioning regimen(4.5Gy x 2の分割照射)でも、皮膚,膵等の移植にも成功している。このように、免疫抑制剤を使用せずmildなconditioning regimenで、臓器移植が可能となればあらゆる難病の治療に応用できる。さらに、ヒトへ応用するため、モンキーを用いたトランス・レーショナル・リサーチを開始した。マウスと違って、モンキーではヒトと同様に消化管の放射線に対する感受性が強いため、よりmildなcondintioning regimen(4Gy x 2以下の分割照射)が必要であることが明らかになった。それ故、rejectionを防ぐため、ドナー・リンパ球輸注(DLI)が不可欠となり、IBM-BMT+DLIによって、モンキーの造血系をdonor側の造血系に置き換えることに成功した(投稿予定)。 申請者らの目的は、難病の根治療法を開発することにある。申請者らが開発した新しい骨髄移植方法は、造血幹細胞のみならず、間葉系幹細胞も効率良く移植が可能であるため、再生治療にも有効である。種々の難病の小動物を用い、いかなる疾患が治療可能かを明らかにし、ヒトへ応用する。 遺伝子改変難病モデル動物や自然発症の難病モデル動物を用いて、骨髄内骨髄移植(IBM-BMT)による難病の予防と治療を試みる。難病の新しいモデル動物の作出には、SCID/hu by IBM-BMT(ヒト難病患者の造血細胞をSCIDマウスにIBM-BMTをしてモデル動物を作出)を用いる。 ヒトヘの応用の前段階としては実験用カニクイザルを用いて新しい方法の安全性と有効性を確認する。
|