研究課題/領域番号 |
14370110
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
烏山 一 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60195013)
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研究分担者 |
米川 博通 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (30142110)
森尾 友宏 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (30239628)
反町 典子 国立国際医療センター研究所, 消化器疾患研究所, 室長 (30217468)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,300千円 (直接経費: 11,300千円)
2003年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2002年度: 5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
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キーワード | B細胞分化 / プレB細胞レセプター / μH鎖 / 代替軽鎖 / シグナル伝達 / 品質管理 / 免疫不全症 / 自己免疫疾患 / 遺伝子再構成 / 大型プレB細胞 / チロシンリン酸化 / NKκB / Srcファミリーキナーゼ / PKC |
研究概要 |
B細胞欠損型の原発性免疫不全症の責任遺伝子がこれまでにいくつも報告されているが、そのいずれもがプレB細胞レセプターの構成分子あるいはシグナル伝達分子をコードしており、B細胞分化過程におけるプレB細胞レセプターの重要性は明白である。しかし、プレB細胞レセプターがいったいどのようにしてB細胞初期分化を制御しているのか、そのメカニズムについてはまだ未知の部分が多く残されている。本研究では独自に開発したB細胞分化誘導システムを応用して、プレB細胞レセプターのシグナル伝達経路の解析、プレB細胞レセプターの発現パターンの解析、プレB細胞レセプターを介するμH鎖の品質管理機構の解析を進めた。プレB細胞レセプターの細胞表面での発現量がB細胞.レセプターの1/100以下と極めて少なく従来の方法では解析が困難であったが、高感度蛍光抗体法を用いることにより、ヒトにおいてもマウスにおいてもプレB細胞レセプターの発現は大型プレB細胞期に限局することを明らかにし、これまでの報告にみられたプレB細胞レセプターの発現パターンに関する混乱を解決した。プレB細胞レセプターのシグナル伝達に関して、Srcファミリーキナーゼ依存性の経路とSyk依存性の経路が別個に存在し、前者のみがNFκB依存的であることをつきとめた。また、チロシンキナーゼAb1によってリン酸化される新規分子をプレB細胞よりクローニングした。さらに、プレB細胞レセプターを介するμH鎖の品質管理機構を解析し、その破綻が免疫不全症ならびに自己免疫疾患をひきおこしうることを示した。
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