配分額 *注記 |
14,100千円 (直接経費: 14,100千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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研究概要 |
当研究課題は、女性看護職を対象としたコホート研究にて、わが国の女性における生活保健習慣、女性ホルモン剤利用の実態を明らかにすることを目的としている。群馬パイロット研究では1,748人(うち継続調査同意者931人)から回答を得た。その後,全都道府県に拡大した日本ナースヘルス研究では,平成17年3月までのべ一スライン調査への回答者数は48,486人(うち継続調査同意者16,712人)となった。 べースライン調査の分析から、身体状況や生活習慣の状況が示された。年齢階級が上がるにしたがい、BMIやウエスト・ヒップ比といった肥満度の指標は大きくなり、血圧値、血清コレステロール値、空腹時血糖値などの測定値も高くなっていた。喫煙者および飲酒習慣をもつ者の割合は、それぞれ17.2%、32.0%であり、長時間労働と飲酒量に関連がみられた。 更年期年齢(45〜64歳)の女性では、自然閉経後の女性が28.3%、人工閉経後11.5%、閉経前52.9%であった。自然閉経後女性での平均閉経年齢は49.9歳であった。閉経後の女性は有経女性にくらべて、血清コレステロール値が高い傾向がみられた。ホノレモン補充療法の利用経験者(過去利用者+現利用者)の割合は7.5%であり、閉経後女性に限れば12.9%が利用経験者であった。年齢階級別に閉経後女性での利用状況をみると、利用経験者割合は45-49歳17.6%、50-54歳10.8%、55-59歳9.6%、60-64歳9.3%、また現使用者割合は45-49歳9.9%、50-54歳4.8%、55-59歳3.8%、60-64歳2.5%と、いずれも年齢階級がさがるに従い高くなっていた。このことは、40歳代前半という平均的閉経年齢前で閉経をむかえた女性に使用割合が多いのか、それとも次第にホルモン補充療法を利用する女性が増えているのかは、今後の継続調査での検討が必要と考えられた。
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